第108回全国高校野球選手権大会は20日、準決勝2試合が行われた。第1試合では智弁和歌山(和歌山)が14安打7得点で横浜(神奈川)に快勝し、2021年以来の決勝進出を果たした。第2試合では健大高崎(群馬)が一回に奪った1点のリードを4投手の継投で守り抜き、天理(奈良)との接戦を制して初の決勝進出を決めた。21日は休養日で、決勝は22日午前10時開始予定。
織田、56球で最後の夏
横浜の織田はわずか56球で最後の夏を終えた。「負けた瞬間、スタンドで応援してくれる3年生や下級生の顔が浮かんだ」と涙を見せた。春夏合わせて4度甲子園に出場し、昨春の選抜大会で優勝。今夏も圧巻の投球を披露し、最速156キロで歴史を塗り替えた。「最初に比べると良い精神状態で投げられるようになった。(甲子園は)すごく成長させてくれた場所で、後悔はない」と語った。
打線の援護及ばず
味方打線は一回、4番の川上が先制打を放ったものの、二回以降は散発3安打に終わった。主将の小野は「よく投げてくれた織田をカバーしてあげたかった。最後は自分の力不足だった」と悔やんだ。
織田は仲間への感謝の言葉を続けた。バッテリーを組んだ脇山や、2番手として支えてくれた小林鉄に対して、「みんなのおかげでここまで投げられた。申し訳ない気持ちが大きいが、エースとして投げることができて楽しかった」と述べた。
今後の進路と充実感
今後の進路については「何も考えていない」と話すにとどめたが、「高校3年間は、人生で必要な財産になると思う」と語り、確かな絆を育めた充実感がにじんだ。
横浜の村田監督は「どの投手も勝ち負けはある。相手の打線が上回って、作戦もうまくいかずに負けてしまった。(5安打の打線は)芯で捉えられず、ゴロが多くなってしまった」と振り返った。



