第108回全国高校野球選手権鳥取大会(県高野連など主催)は22日、鳥取市のヤマタスポーツパーク野球場で準々決勝2試合が行われ、3年連続で夏の甲子園出場を目指す鳥取城北が米子西を下し、鳥取商との激戦を制した米子東が2年ぶりに4強進出を決めた。24日に準決勝2試合が行われる。
鳥取城北がコールド勝ち
鳥取城北7―0米子西。鳥取城北が八回コールド勝ち。両者無得点で迎えた五回、山本の2点二塁打などで3点を先取。六、八回にも加点し、相手を突き放した。投げては、エース下浦が4安打に抑えて完封した。米子西は六回、出垣と松本の連続安打で出塁したが、後が続かなかった。
米子西・出垣主将の意地
米子西の主将・出垣は一塁の守備位置から何度も声を掛けた。先発投手の橋田は2年。「緊張している」と思い、自分のペースで投げるよう促した。選手の中から推薦され、主将としてチームを率いた1年間。秋季県大会や春季県大会では結果が出ず、苦しかった。それでも一人一人の意識が変わり、主体性のあるチームになった。この日は打線が振るわず、自身も2打席連続で三振。六回、二死で回ってきた3打席目。「チームを勢いづけるために絶対打つ」と意気込み、4球目を中前に運び、主将としての意地を見せた。しかし、1点が遠かった。試合後、涙が止まらない2年に向けて「勝負強さはある。自信を持って」とエールを送った。
米子東がサヨナラ本塁打で勝利
米子東8―7鳥取商。米子東が打撃戦を制した。2点を追う八回、西本の2点本塁打で同点に追いつくと、九回、福田のソロ本塁打でサヨナラ勝ちを決めた。鳥取商は六回、松本の2点本塁打で勝ち越したが、リードを守れなかった。
米子東・福田選手の一打
「こんないい試合が出来て楽しい。もっと続けたい」。九回裏、米子東の福田は高揚しながら、打席に立った。昨夏は同じ準々決勝で、鳥取商に敗れていた。相手投手の松本は伸びのある球を投げてくる。高めのストレートは全部見送る。膝上あたりに来る球を、センター前に返して塁に出ようと心に決めていた。初球に狙っていた球がきた。打ち返すと、左方向への本塁打に。サヨナラ勝ちが決まり、ガッツポーズをしながら本塁を踏みしめた。ベンチから飛び出してきた仲間はうれし涙を流していた。「苦しい展開を乗り切れてよかった」。2年ぶりの4強入りを決めたが、満足はしていない。次戦も全力でスイングしにいく。
暑さ対策に保護者がミスト
鳥取城北のスタンドでは、野球部の保護者らが噴霧器を使い、生徒たちにミストをかけ、暑さ対策をしている。屋根がなく直射日光が当たることから、4年前から実施。タンクに氷水を入れ、高い位置から吹きかけている。野球部保護者会の為壮伸介会長は「スタンドは人が密集し、かなり暑くなる。熱中症対策になれば」と言う。野球部の応援団長を務める3年川見汰志さんは「とても涼しい。自分たちのために気を使ってくださってありがたい」と話していた。



