第108回全国高校野球選手権大会は20日、準決勝2試合が行われた。第2試合では健大高崎(群馬)が天理(奈良)を1-0で下し、初の決勝進出を決めた。健大高崎は一回に奪った1点のリードを4投手の継投で守り抜いた。
長尾が全3試合を完投
天理の先発・長尾投手は一回、いきなり先制点を許した。「ボールが浮いてしまったところを逃してくれなかった」と振り返った。しかし、その後は丁寧に変化球を低めに集め、再三のピンチをしのいだ。
入学時のポジションは捕手だった。打撃練習で投げる姿を見た藤原監督が「球持ちが良かった」と投手転向を打診し、1年冬から本格的に挑戦した。変化球の制球が課題だったため、ブルペンで捕手の座る位置の土を7センチほど掘り、通常より構えが低くなるようにして投球練習を続けてきた。
八回のピンチをしのぐ
八回一死、右翼手が打球を後ろへそらし三塁打となったが、「ミスはつきもの。俺に任せろと野手に伝えた」。二ゴロでアウトを奪い、次打者も追い込むと、最後は練習してきた低めのスライダーで三振に仕留めた。
長尾投手は登板した3試合全てで完投。試合後、涙をこぼしながら「味方を信じて最後まで投げ切れた。悔いはない」と胸を張った。
藤原監督「成長には感謝しかない」
天理の藤原監督は「(相手の佐藤に)完璧に近い形で抑えられ、防戦一方だった。選手はここまでよく頑張ってくれた。成長には感謝しかない」と話した。
決勝は22日午前10時開始予定で、健大高崎が智弁和歌山(和歌山)と対戦する。



