夏の高校野球岩手大会、一関学院が専大北上に4-3で勝利し16強入り
夏の高校野球岩手、一関学院が接戦制し16強

第108回全国高校野球選手権岩手県大会は16日、きたぎんボールパーク(盛岡市)とJALスタジアム花巻(花巻市)で2回戦4試合が行われ、16強が出そろった。注目の専大北上対一関学院は、中盤に3点を先制した一関学院が4-3で接戦を制した。17日は両球場で3回戦4試合が予定されている。

一関学院、強豪対決を制す

ともに夏の甲子園出場5回以上を誇る強豪同士の一戦。一関学院は中盤に3点を先制し、終盤に専大北上の反撃を1点に抑えて逃げ切った。試合後、一関学院ナインは校歌を高らかに歌い上げた。

一関一、逆転で初戦突破

一関一は一関二との対戦で、二回に2点を先取される苦しい展開となったが、四回に集中打で逆転し初戦を突破した。同点で迎えた四回二死三塁の好機で、舛井暖騎選手(2年)が打席に立った。三塁走者は千葉郁斗選手(3年)。「自分がミスをしても『次だよ』と声をかけてくれる先輩。恩を返そうと思った」と舛井選手。高めに抜けたスライダーを振り抜き、中前安打で先輩を本塁に迎え入れた。

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チームは秋の県大会で成績が振るわなかったが、冬場の土日練習後、毎回のように1時間ほど打撃指導を願い出てフォームを改善。春の県大会では強豪・盛岡大付から適時打を放ち手応えを感じていた。初戦で硬さが出たものの、舛井選手は「次戦は初回からつないで優位に試合を進めたい」と意気込んだ。

佐々木海翔、家族への思いを胸に

専大北上の佐々木海翔選手(3年)は、帽子のつばの裏側に弟・逞翔ちゃん(5)の名前をイメージした「逞しく」の文字を書いている。弟は呼吸器に障害があり体が自由に動かせないため、家族が試合に来ることは少なかった。

3点を追う九回一死一、二塁。打席に立つ前、スタンドを見上げると、早朝に東京都内から応援に駆けつけた父・雅啓さん(52)の姿があった。高めの直球を捉え、打球は右中間への2点打に。敗れはしたが、一関学院を1点差まで追い詰めた。

小学1年の頃、父とのキャッチボールをきっかけに野球を始めた。不調に陥ると、母・円花さん(40)は無料通信アプリ「LINE」で「海翔なら大丈夫」と励ましてくれた。母は甲子園に来る予定だったため、「家族を甲子園に連れて行く」との約束を果たせず、試合後はむせび泣いた。今後は患者のために尽くす両親のような「かっこいい看護師」を目指す。「精神的に支えてくれた家族のように、今度は自分が誰かの支えになりたい」と語った。

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