【夏の高校野球】新田が松山学院を12-3で下し、5年ぶり2度目の優勝 愛媛大会
【夏の高校野球】新田が松山学院に12-3で快勝、5年ぶり2度目の優勝

第108回全国高校野球選手権愛媛大会は26日、坊っちゃんスタジアムで決勝が行われ、第1シードの新田がノーシードの松山学院を12―3で下し、5年ぶり2度目の優勝を果たした。新田は8月5日に阪神甲子園球場で開幕する全国大会に愛媛県代表として挑む。

新田が6本の長打を含む16安打の猛攻で快勝し、甲子園への切符を手にした。二回に1点を先制した後、一死二、三塁で得居が適時三塁打を放つなど、4点を先取。三、四回にも長打を絡めて2点ずつを追加し、効率よく得点を重ねて突き放した。松山学院は四回に3連続長短打で2点を奪うなど、相手のエースから10安打を放ったが、要所を抑えられ及ばなかった。

選手・監督の声

新田・酒井真聖主将は「全員でつなぎ、チャンスで打てた。甲子園でも圧倒的な新田野球で、思い切り暴れたい」と語った。岡田茂雄監督は「プレッシャーの中、『甲子園で勝つ』という目標に向け、粘り強く頑張ってくれた。優勝は自分たちを信じ、落ち着いてプレーした結果。(甲子園では)みんなで新田の野球を見せたい」と述べた。

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松山学院・当間来樹主将は「17人が束になって戦い、自分たちの野球ができた。一人一人がつなぎ、松山学院の野球を示せた」と話した。阿保暢彦監督は「新田の打線が強かったの一言。大量リードされても『絶対に諦める姿を見せるな』と声を掛けてきた。(決勝進出という)歴史を作ってくれた全員に感謝しかない」とコメントした。

中軸打者が流れをつくる

二回に4点を先制したが、その裏松山学院に1点を返された。準決勝で完投したエース築山朔弥投手(3年)には疲れも見えた。「何が何でも追加点を奪ってやる」。三回の先頭打者、3番松田尚飛選手(3年)は強い気持ちで打席に入った。初回、一死三塁のチャンスで空振り三振に倒れ、悔しい思いをしていた。気持ちの切り替えはできていた。「決め球のチェンジアップが来る前に仕留める」。2球目の外角直球を振り抜くと、ボールは弧を描いて右中間に落ち、迷わず一塁を蹴り、二塁を陥れた。

続く4番中野陸選手(3年)も初回の得点機に三振に倒れていた。打席に入る前、相手投手の配球の癖に気づいたという。「外角中心で、たまに内側に入ってくる甘い球がある」。2球目、内角に入ってきた甘い直球を前でたたくと、打球は左中間を破り、三塁打になった。続く打者の犠飛で生還し、この回2点目のホームを踏んだ。中軸2人が冷静に相手を分析するクレバーな打撃を見せ、その後の流れをつくった。甲子園で勝つことを目標にしてきた第1シードが、圧倒的な実力を見せて愛媛大会を駆け抜けた。(氷見優衣)

松山学院エース、最後までマウンドに

最終回二死二塁、最終打者を右飛に打ち取り、背番号「1」の意地を見せた。全6試合の大半を投げ抜いたエースは、最後までマウンドに立ち続けた。松山学院・佐藤大翔投手(3年)は、新田の強力打線に対し、高めに浮いた直球を捉えられた。それでも初回、先制のピンチでは後続を連続三振に仕留めて切り抜けた。打撃でも四回の二塁打など3安打を放った。阿保暢彦監督から「ここまで来たら全力を出し切って楽しめ」とアドバイスを受け、130キロ超の速球や変化球で挑んだ。

夢だった甲子園には届かなかったが、チームとしては過去最高の準優勝という成績を残した。「ここまで来られたのはチームメートのおかげ。悔いはない」。大会を通して約650球を投げ抜いた左腕は涙をぬぐい、球場を後にした。(丸山桃花)

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