仙台育英、智弁和歌山に敗れ準決勝進出ならず 梶井投手は119球完投
仙台育英、智弁和歌山に敗れ準決勝進出ならず 梶井投手は119球

第108回全国高校野球選手権大会第13日の18日、仙台育英は準々決勝で智弁和歌山(和歌山)に3―11で敗れ、準優勝した2023年以来の準決勝進出を逃した。

序盤の失点が響く

6点を追う二回、二塁打で出た高岡龍一選手が生還して1点。九回二死からは今野琉成、代打の小山健心、杉山育夢各選手の3連打で2点を返した。4投手の継投で粘ったが、序盤の失点が響いた。

八回無死一、三塁のピンチ。七回途中からマウンドに立つ梶井湊斗投手は「これ以上、点を与えない。気持ちで抑える」と話した。スライダーで後続を空振り三振、盗塁を試みた一塁走者を今野琉成捕手が刺し、最後は内野ゴロで切り抜けた。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

背番号1の重み

2年生の春、内野手から投手に転向した。武器は直球だが、スライダーで空振りが取れず、投球の幅がなかなか広がらなかった。

新チームで背負った「背番号1」の重み。層の厚い投手陣でのエースナンバーに、「簡単にはマウンドを降りられない」と意気込んだ。

しかし、結果がついてこない。助けになったのが昨年のチームでエースだった吉川陽大さんだ。「直球に近い球種を」とカットボールの握り方、投げるイメージを教わった。芯を外して内野ゴロに打ち取れるようになり、投球の幅も広がった。決め球のカットボールや縦に落ちるスライダーで、この日も空振りを奪った。

仲間に支えられて

梶井投手は「結果よりも取り組みが大事。投げていない時の方が仕事が多い」と吉川さんから学んだという。試合中はベンチの前に立つ。先発の2年生古川諒弥投手が智弁和歌山打線に打ち込まれても「切り替えて最後までやりきろう」と大声で元気づけた。

中学生の頃、立つとは思わなかった甲子園のマウンドは、3登板で計7回8奪三振、失点は「0」。119球を投げきった。

試合後、「仲間に支えてもらった」と感謝し、2年生投手に「新チームの軸となり、必ず甲子園に戻ってきてほしい」と、背番号1を託した。

倉田葵生主将は「投手陣は踏ん張ったが、自分たちが今までやってきたことよりも、智弁和歌山が上回っていた。日本一に近いチームと試合ができて幸せだった」と語った。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ