阪神ファンの夢を乗せて、白球が中堅右へ、続いて右翼席へ消えた。12日の巨人戦(甲子園)で、阪神は2点リードの三回、森下翔太が28号本塁打を放ち、続いて佐藤輝明も右越えに本塁打を放った。この連続アーチで突き放し、巨人との首位攻防戦で2連勝。単独首位を堅持した。
森下がリーグトップの28号、佐藤も続く
三回、森下が巨人・井上温大の外寄りの変化球を引きつけ、打ち上げた打球はバックスクリーン右へ飛び込み、リーグトップをゆく28号本塁打となった。「自分のスイングをしただけ」と語った。
余韻が残る中、佐藤が初球のフォークにコンパクトに合わせて右越えに放り込んだ。佐藤は「(森下)翔太に続いて打つことができてよかった」と話した。
佐藤は通算150号、打撃三冠王も視野
佐藤は七回にも通算150号を右中間へ放ち、2年連続の本塁打王に向け、森下を2差で追う。打率と打点では目下、リーグトップに立つ。打率、打点、本塁打の打撃三冠王に輝けば、チームでは1985、86年に達成したランディ・バース以来となる。
森下は先の球宴で下半身のコンディション不良を訴えていたが、前日に2本塁打した際は「打撃がちょっと苦しんだのもあったので、ずっと試行錯誤していた」と明かしていた。それでも打棒は止まらず、阪神の右打者が本塁打のタイトルを獲得すれば、1975年の田淵幸一以来となる。
藤川監督は高橋を評価、下村はプロ初勝利へ
先発の高橋は6回1失点と好投し、12勝目を挙げた。藤川監督は「(捕手の)伏見と良いバッテリーで、十分な仕事をしてくれました。良かったと思います」と評価した。巨人・井上は「(三回の)佐藤輝明さんにはフォークを投げてボールゾーンでの空振りを狙ったが、自分のコントロールミスで高めに浮いて仕留められた」と振り返った。
阪神は3カードぶりに勝ち越し、単独首位を堅持。13日の巨人戦では、3年目の下村がプロ初勝利をかけて先発する。下村は東京ドームのマウンドについて「大学時代(青学大)はすごく投げやすかったイメージがあるので、そんなに嫌な感じはない」と話した。相手先発は中大出身で同学年の西舘が見込まれ、下村は「僕は学生時代、(彼の)背中を追いかけていた側。良い投手だった印象が強いので、負けないようにしっかり頑張りたい」と意気込んだ。



