第108回全国高校野球選手権茨城大会は23日、ノーブルスタ水戸で準決勝2試合が行われた。第1試合は常総学院が明秀日立を延長十回タイブレイクで破り、5年ぶりに決勝進出。第2試合は霞ヶ浦が水戸商を終盤に突き放して勝利した。24日は休養日。決勝は25日午前10時から同球場で行われる。
延長十回タイブレイクで逆転サヨナラ
常総学院は延長十回タイブレイクで明秀日立の投手陣を攻略。逆転サヨナラ勝ちを決めたのは、初球の球種を読み切った2年生のバットだった。
初回途中に登板した明秀日立の山田悠月投手(2年)を打ちあぐねる苦しい展開。八回にしぶとく追いつくと、試合は延長戦に進んだ。
十回表に4点を失ったが、「伝説を作ろう」という島田直也監督の一声にベンチが勇み立った。先頭の2番・荒生結太選手(3年)が2点適時三塁打を放つと、後続も奮起し、一気に同点に追いついた。劣勢を感じとった明秀日立は、大沼聖直投手(3年)に望みを託した。
分析が生んだサヨナラ打
7番打者にはスライダーが連続で外れて四球。続く一死満塁で、8番・佐藤泉里選手(2年)が入った打席。チームは試合前に大沼投手の映像を分析し、初球に変化球を投げるクセがあることを見抜いていた。
「初球は変化球だ」。狙い通り、外角に浮いたスライダーを引っ張ると、打球は左翼手の前に落ちるサヨナラ打となった。生還する仲間の姿を見て、安堵の涙が頬を伝った。



