第108回全国高校野球選手権岩手県大会は23日、きたぎんボールパーク(盛岡市)で準決勝2試合が行われる。第1試合では、夏の県大会4連覇、5季連続の甲子園出場を狙う第1シードの花巻東と、2年ぶりに4強入りした一関学院が対戦。第2試合では、3年連続の決勝進出を狙う盛岡大付と、1994年以来32年ぶりにベスト4進出を決めた一関一が激突する。各校を紹介する。
花巻東:攻守で安定、万谷が投打を支える
花巻東は3試合中2試合をコールド勝ちで順調に勝ち上がり、9大会連続の4強入り。経験豊富な選手がそろい、4強の中でも最多19得点、最少1失点を誇るなど、投打に安定している。
攻撃では3番・赤間史弥(3年)、4番・古城大翔(同)、5番・万谷堅心(同)の中軸が得点源。投手陣は、最速143キロで多彩な変化球を持つ技巧派エース・万谷の後ろに、佐々木十央真(同)、赤間、菅原駿(2年)ら最速140キロ超の投手が控える。野手陣も失策0と堅守が光る。
古城主将は対戦する一関学院について「素晴らしい投手がそろい、手ごわい野球をする印象。しっかり準備して臨みたい」と気を抜かない。
一関学院:伝統の堅守と好調打線
一関学院は伝統の堅守と、下位まで隙がない打線で2年ぶりのベスト4進出を決めた。守備は、本格派や技巧派などタイプの異なる左右の投手陣の継投が特徴。3試合で5投手が登板し、水沢工戦では3継投で的を絞らせなかった。エース・三浦大和(3年)は最速144キロの速球が武器。
打線は、左右の打者を相手に合わせて戦略的に並べるのが特徴。上位から下位まで切れ目がなく、3試合計30安打を放っている。チーム打率は4強で唯一の3割超えで、特に6打点を挙げた1番・佐藤魁(同)が当たっている。
村井瑛地主将(同)は「守備からリズムを作り、攻撃につなげていく。(対戦する)花巻東を倒し、甲子園に出場したい」と力を込める。
一関一:公立校の意地、好機に勝負強さ
一関一は4校で唯一の公立校。「打倒私学」を掲げ、優勝を目指す。宮古戦で今大会初の柵越え本塁打を放った及川敬友(2年)が、3試合計6打点と打線を引っ張る。今大会は少ない好機に複数得点で勝利をもぎとる勝負強さが光る。
投手陣の中心は、気迫ある投球が魅力のエース・寺尾颯汰(3年)。最速135キロの直球が軸の正統派右腕で、盛岡誠桜戦では相手打線を散発6安打で完封する好投を見せた。
対戦する盛岡大付とは、春の県大会で延長戦の末、1―2と善戦。菅原凌主将(同)は「(盛岡大付は)打に加え、守備力と走力がある。だが自分たちの野球をすれば、勝てる可能性は十分にある」と意気込む。
盛岡大付:堅い守備と投手陣が強み
盛岡大付は3大会連続の4強入り。無失策の堅い守備と、3試合でわずか4失点の投手陣が強み。攻撃は出塁率が極めて高い1番・阿部琉人(3年)や走攻守三拍子そろった許定捷(同)が好機を作る。機動力も武器で、盗塁15は4校最多だ。
投手陣は、最速130キロ台中盤の本格派左腕・須藤悠真(同)がエースで、ここまで1完封、1失点完投。計18回を投げ、与四死球1と安定感が光る。中桐銀二郎(2年)は千厩戦で3回無失点と好救援した。
三塁コーチャーを務める柳葉一路主将(3年)は一関一戦に向け、「接戦になる可能性が高いが、3年生中心に雰囲気を作り、死に物狂いで勝ち切れるよう準備したい」と語る。



