第108回全国高校野球選手権大分大会は8日、大分市の別大興産スタジアムで1回戦3試合が行われた。日田林工と対戦した柳ヶ浦は延長十回タイブレイクの末にサヨナラ勝ち。大分工は大分国際情報との激戦を制し、三重総合は大分西に逆転勝ちで2回戦に進んだ。
九回に主将が執念の同点打
柳ヶ浦は六回に適時二塁打で先制。投げては主戦の宮城が完投し、投手戦を制した。日田林工は延長十回の二死満塁の好機を生かせず、その裏にサヨナラ負けを喫した。
日田林工の大庭那佑太主将(3年)は、0-1で迎えた九回の攻撃で先頭打者として打席に立った。相手主戦に3打席とも抑えられていたが、「キャプテンとして絶対ここで1本打つ」と覚悟を決め、2球目の外角直球を思い切り振り抜いた。三塁へ滑り込み、ガッツポーズで仲間を鼓舞。次の打者の犠飛で本塁を踏み、試合を振り出しに戻した。
大庭主将は3年間、スタメンで夏の大会に出場。昨年は毎試合安打を放ち、チームを準々決勝へ導いた。2月には右肘を痛めたが、最後の大会に間に合わせるべく懸命にリハビリを重ねた。高山満也監督(55)は「寡黙な男で、背中で見せる主将」と評価する。
延長タイブレイク、涙の結末
延長十回タイブレイク、二死満塁。ネクストバッターズサークルから前の打順の後輩を見守った大庭主将は「なんとか僕に回してくれ」と願ったが、願いは届かずスリーアウト。その裏、サヨナラ負けを喫するとグラウンドで涙があふれた。
試合後、大庭主将は「みんながいたからキャプテンとして頑張れた。悔しさと同じくらい感謝の気持ちがある」と重責を果たし終えた思いを語った。仲間と過ごした日々を一生の宝物として胸にしまい、夢であるプロの舞台を目指す。(森咲野花)
9日は2回戦、明豊と大分上野丘が登場
9日は2回戦3試合が予定されており、ともに第1シードの明豊と大分上野丘が登場する。



