第108回全国高校野球選手権福島大会は23日、準決勝2試合が郡山市のヨーク開成山スタジアムで行われた。東日大昌平は五回に逆転し、大会4連覇中の聖光学院を破る金星を挙げた。学法石川は尚志に6-0で勝利し、決勝進出を決めた。
東日大昌平、五回の猛攻で王者を撃破
東日大昌平は2点を追う五回、3連打で一死満塁とすると、9番小内の適時打と1番渡辺が押し出し四球を選び同点に。直後に相手の暴投で勝ち越した。先発照沼は五回以降を無安打に抑え完投した。
聖光学院は相手の失策と6番朝長の適時打で四回までに2点を先行したが、その後は打線が沈黙した。
聖光学院・紺野投手、気迫の救援も実らず
聖光学院のエース紺野耀大投手(3年)は、先発の松本叶我投手(3年)が3点を失い逆転を許した五回二死満塁の場面でマウンドに立った。「叶我は肘や肩に痛みを抱えるなかでやってくれた。あとは自分が頑張るだけだ」と自らを奮い立たせた。打者をゴロで打ち取り、六回以降は被安打1の好投を見せたが、逆転できずチームは準決勝で姿を消した。
春から背負い続けた背番号1として、「1番をつける以上、自分が暗い顔をして崩れたらチームが終わる」と練習からも明るく振る舞うことを意識してきた。リードを許した中でも笑顔を絶やさず、気迫の投球で仲間を鼓舞した。「試合の流れを変えることができなかった自分の責任だ」と悔しさをにじませた。
東日大昌平・小内捕手、反撃呼ぶ適時打
東日大昌平の小内壱晟捕手(3年)は、2点を追う五回一死満塁の好機で打席に立った。峯大珠主将(3年)から「空振りでもいいから思い切り振れ」と励まされ、2球目の直球をフルスイング。1点を返して反撃の流れを呼び込む一打にガッツポーズを決めた。
打撃は得意でないというが、この半年間、毎晩200~300回の素振りでスイングスピードを上げてきた。準決勝前日には聖光学院のユニホームを模したシャツを着た投手を前にバットを振ることで、王者と戦うプレッシャーを想定した練習も行った。
「球場中の予想をひっくり返してやるぞ」と果敢に挑み、大会5連覇を狙う聖光学院の牙城を崩した。決勝では今春の県大会準決勝で敗れた学法石川と対戦する。「決勝も挑戦者の気持ちでリベンジを果たす」と闘志を燃やしている。
決勝は25日午前10時から、郡山市のヨーク開成山スタジアムで行われる。



