第108回全国高校野球選手権大会は8日、1回戦4試合が行われ、初出場の東日本国際大昌平(福島)が白樺学園(北北海道)との接戦を制し、甲子園初勝利を挙げた。同点の九回、入ケ町が勝ち越しの適時打を放ち、照沼が6安打1失点で完投した。
九回の土壇場、ビデオ検証を冷静に乗り越える
1-1で迎えた九回、二死から9番小内が四球で出塁し、二塁へ進んだ。その後、1番渡辺が申告敬遠で歩かされ、2番入ケ町が打席に入った。その際、小内がけん制でアウトの判定を受けたが、ベンチがビデオ検証を要求。プレーが中断する中、入ケ町は仲間から「バット振って準備しておけ」との声を受け、黙々と素振りを続けた。
判定がセーフに覆り、プレー再開。3ボール1ストライクから入ケ町は「四球を嫌がってストライクを取りに来る。ここで決める」と覚悟を決め、直球を振り抜いて三遊間を破る決勝打とした。
「想定していたから慌てなかった」
入ケ町は「うちで一番いい打者の渡辺を避けて自分と勝負されることも、判定が覆ることも、想定していたから慌てなかった」と振り返る。チームには「準備、確認」の合言葉が浸透しており、その実践が歴史的な一打につながった。
白樺学園の2番手・後藤は「甲子園の新しい難しさ、怖さを実感した」とビデオ検証を振り返った。また、同点の八回には二塁手・金井が横っ跳びでゴロを捕り、倒れたまま遊撃手の後藤へグラブトスする美技で併殺を完成させたが、及ばなかった。



