大相撲の夏巡業「新庄場所」が8日、新庄市金沢の市体育館で開かれた。同市での開催は1994年以来32年ぶり。約2800人が詰めかけ、会場には行列ができた。力士の威勢の良い声やぶつかり合う音が響き、場内は熱気に包まれた。
地元出身の大関に大声援
尾花沢市出身の佐渡ヶ嶽親方(元関脇琴ノ若)の長男で大関・琴桜関が土俵に上がると、ひときわ大きな声援が上がった。地元の子どもたちとの稽古では、一生懸命に押し出そうとする子どもを琴桜関が軽々と持ち上げ、会場から笑い声が上がった。
琴桜関は「大きな力士は怖いと思う子もいるかもしれないけれど、相撲の面白さや楽しさに気づいてもらえたらうれしい」とほほ笑んだ。
巡業ならではの催しも
髪結いの実演や力士が歌を披露する「相撲甚句」など巡業ならではの催し物も盛り上がった。相撲の型や禁止技をコミカルに演じる「初っ切り」では、力士が行司に絡んだり、馬跳びをしたりと普段の競技では見られない光景が目を引いた。
取組でも存在感
関脇・熱海富士関との取組では、琴桜関が土俵際に追いやられながらも持ちこたえ、送り出しで勝利。拍手と安堵の声が上がった。
金山町から来た男性(74)は「迫力があって最高だった。サインをもらえて孫も喜んでいる」と笑顔だった。



