第108回全国高校野球選手権大会は8日、1回戦4試合が行われ、青森山田(青森)が遊学館(石川)に6-5で勝利した。青森山田は一回に藤川の適時打で2点を先制し、二回、三回と加点して序盤で6点をリード。1点差まで迫られたが、救援の船橋、川久保の粘投で逃げ切った。
船橋、想定外の早い登板で好投
四回、青森山田の先発・手代森が遊学館打線につかまり、6点のリードは2点差まで迫られた。なお二死三塁で、2年生左腕・船橋がマウンドへ向かった。
「自分の投球をして反撃を抑える」と気合十分だった船橋は、相手打者が2球目の直球に手を出し三飛に打ち取ると、わずか2球でこの場面を切り抜けた。五、六回はチェンジアップ、スライダーを決め球に打者3人で抑えた。七回に制球を乱し、2回2/3を1失点で降板したが、後を託した川久保が最後までリードを守り抜いた。
青森大会の悔しさを糧に
青森大会決勝で船橋は先発して三回途中3失点と悔いを残した。以来、追い込んでから打者を打ち取るための勝負球を磨き上げてきた。「甲子園で挽回したいと思っていた」と船橋。その変化球が大舞台での生命線となった。
名前の「雄星」は、花巻東(岩手)のエースだった菊池雄星(米大リーグ・エンゼルス)のように甲子園で活躍する投手に、との願いが込められている。夢を一つかなえた。
監督・選手のコメント
青森山田・兜森監督は「四回以降は防戦一方だった。各打者が狙い球を打ち損じなかったことが今日の結果につながった」と振り返った。
遊学館は背番号17の鳥本が攻守で活躍した。一回の右翼守備では、一、二塁間を抜けた当たりを本塁にダイレクト返球して二塁走者をアウトに。「肩には自信があるので刺してやろうと思った」と話した。四回にはチーム初安打を放ち、反撃の口火を切った。石川大会は控えだったが、3日前の練習から打撃が上向き、先発出場を勝ち取った。「声援が気持ちよかった」と満足そうに振り返った。
遊学館・中川監督は「甲子園で序盤3回は浮足立った。4点に抑えたかったが、青森山田さんの打線が良かった」と語った。



