花巻東と盛岡大付が決勝進出、25日に対戦 岩手大会
花巻東と盛岡大付が決勝進出、25日に対戦

第108回全国高校野球選手権岩手県大会は23日、きたぎんボールパーク(盛岡市)で準決勝2試合が行われた。4連覇を目指す花巻東が一関学院に7回コールド勝ち。盛岡大付は序盤の攻勢で32年ぶりに4強入りした一関一を退けた。3年連続で同カードとなった決勝は25日、同ボールパークで行われる予定。

花巻東9-0一関学院

花巻東が投打で圧倒し、コールド勝ちした。1回二死二、三塁、万谷の中前2点打で先制し、4回にも戸倉の犠飛などで2点を追加。5回には万谷の右越え2点本塁打など、打者9人の猛攻で4点を挙げた。投げては先発・赤間が相手打線を3安打に抑えて零封した。一関学院は5回まで三塁を踏めず、6回無死一、二塁の絶好機であと1本が出なかった。

花巻東の万谷堅心(3年)が、高校初の本塁打を含む3安打5打点の活躍でコールド勝ちに貢献した。5点リードの5回無死一塁、内角の直球を振り抜いた打球は、大きな放物線を描き右翼席へ飛び込んだ。「今までにない感触で、自分が一番驚いた」と万谷。本塁で出迎えた仲間とハイタッチを交わした。今大会は準々決勝の久慈戦で、4回を2安打に抑える好リリーフ。一方、力みが原因で3試合無安打と打撃不振が続いていた。雨天で順延となったことから落ち着きを取り戻し、打棒が復活。この日は初回に先制の2点打、3回にも貴重な追加点となる右前打を放ち、佐々木洋監督が「(チームにとって)大きかった」と絶賛する大車輪の働きを見せた。不調を脱し、「吹っ切れた」と語る背番号1。「先を見ると空回りしてしまうので、甲子園というよりは目の前の決勝に集中したい」と力を込めた。

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一関学院3年の石沢凜投手は、チームが継投で勝ち進んできた中、4番手でマウンドに上がった。3球目、詰まった打球は左飛に。連続失点の悪い流れを断ち切った。春の県大会でも花巻東と対戦し、2-1で惜敗した。2回2失点と苦しめられ、「切れのある直球が投げられていなかった」と自らを責めた。この日は1回1/3を無失点と好投したが、チームは敗れた。「自分たち投手陣の責任。負けた悔しさを大学野球で晴らしたい」。涙をぬぐい、次のステージを見据えた。

盛岡大付6-4一関一

盛岡大付が序盤から長短打で得点を重ね、逃げ切った。初回、二ゴロの間に三塁走者・許が生還し先制。4回まで適時打や野選で毎回本塁を踏み、小刻みに加点した。5回も鈴木の二塁打で2点を挙げた。投げては4投手の継投で要所を締めた。一関一は9回に佐藤雄の2点打と加藤の適時打で追い上げるも力尽きた。

盛岡大付の先発・須田爽介は5回被安打1、無失点の力投が光った。「野手が守ってくれる。焦らず打たせて取ろう」。4回二死二、三塁のピンチでも2年生右腕は落ち着いていた。力まずに制球力を重視した投球で組み立て、最後は外角への直球で狙い通りの内野ゴロに。ベンチに戻りながら、「よっしゃー」と雄たけびを上げた。今大会初登板となった3回戦では、緊張から自慢の制球が乱れ、3回3失点。悔いが残った。だが、「落ち着いて投げないと結果が出ないという学びになった」と気持ちを切り替え、大一番のマウンドに臨んだ。この日の好投に「元々安定感のある投手。頼もしい投球をしてくれた」と関口清治監督。日に日に存在感を増す背番号16は「コースに投げ分ける投球で、絶対に優勝をつかむ」と力強く宣言した。

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一関一3年の菅原凌主将は、5点を追う9回無死二塁の場面。「今まで戦ってきた相手チームの分まで打ってやる」。一関二、宮古、盛岡誠桜の選手たちの思いを背負って打席に入った。相手の失策で出塁し、後続も続いて土壇場で2点差にまで追い詰めた。今大会、全ての試合で接戦を演じてきた。試合後には、相手選手から「頑張れよ」という言葉を主将として受け取ってきた。特に、準々決勝で対戦した盛岡誠桜のエース高橋翼(3年)は、前沢中(奥州市)時代のチームメート。県中学総体では24チームの中から優勝して頂点をつかみ取った「戦友」だった。準々決勝の試合後には「頼むぞ」と一言、思いを託された。「(一関一らしい)粘り強い野球で、自分たちが果たせなかった甲子園出場という目標を達成してほしい」と後輩たちにエールを送り、球場を後にした。