第108回全国高校野球選手権県大会は23日、きたぎんボールパーク(盛岡市)で準決勝2試合が行われた。4連覇を目指す花巻東が盤石の戦いぶりで一関学院に七回コールド勝ち。盛岡大付は序盤の攻勢で32年ぶりに4強入りした一関一を退けた。3年連続で同カードとなった決勝は25日、同ボールパークで行われる予定。
花巻東、投打で圧倒
花巻東は一回二死二、三塁から万谷の中前2点打で先制。四回には戸倉の犠飛などで2点を追加。五回には万谷の右越え2点本塁打など、打者9人の猛攻で4点を挙げた。投げては先発の赤間が相手打線を3安打に抑えて零封した。
一関学院は五回まで三塁を踏めず、六回無死一、二塁の絶好機であと1本が出なかった。
万谷、高校初本塁打で5打点
花巻東の万谷堅心(3年)が、高校初の本塁打を含む3安打5打点の活躍でコールド勝ちに貢献した。5点リードの五回無死一塁、内角の直球を振り抜いた打球は右翼席へ飛び込んだ。「今までにない感触で、自分が一番驚いた」と万谷。
今大会は準々決勝の久慈戦で好リリーフを見せた一方、打撃不振が続いていた。雨天順延で落ち着きを取り戻し、この日は初回に先制打、三回にも追加点となる右前打を放った。佐々木洋監督は「(チームにとって)大きかった」と絶賛した。
不調を脱し「吹っ切れた」と語る背番号1は、「先を見ると空回りしてしまうので、甲子園というよりは目の前の決勝に集中したい」と力を込めた。
継投でつないだ一関学院、敗れる
一関学院はこれまでの3試合を継投で勝ち進んできた。この日も9点差の五回二死一、三塁から4番手でマウンドに上がった投手が連続失点の流れを断ち切った。春の県大会でも花巻東と対戦し2-1で惜敗。投手陣は「自分たちの責任」と振り返り、「負けた悔しさを大学野球で晴らしたい」と次を見据えた。
六回に代打で左前打を放った一関学院の黄海大和選手(3年)は「支えてくれたベンチ外の選手たちの気持ちが『見えない力』になって出た1本。高校野球をやってきて良かった」と語った。



