北大阪急行電鉄の「8000形」車両を、車両基地で独占取材した。大阪府北部から都心へ向かう車両であることから、通勤車両としては珍しく「ポールスター(北極星)」という愛称が付けられ、特別感を醸し出している。
冷房装置に施された工夫
8000形は、当初からクーラーを搭載している。北急線や御堂筋線は、走行に必要な電力を屋根上の架線ではなく、線路横の第三軌条から集電する方式を採用。パンタグラフを不要とすることでトンネルの断面積を小さくし、建設費の低減を図ったが、そのため屋根上に通常の鉄道車両用クーラーを設置することが難しかった。
これに対し、大阪市交通局は新たに開発された薄型のクーラーを搭載することで、車両の冷房車化を実現。その後さらなる改良を経て、北急8000形ではクーラーの厚みがさらに薄くなり、車内の天井がより高く、クーラーの設置部分も他とほぼ変わらない高さを確保できた。8000形の屋根を上から見ると、平べったいクーラーが確認できる。
車内外のデザインに表れる親会社のテイスト
薄型クーラーの採用により、取り付け部分でも天井高を確保。照明の配置もユニークで、車内全体に開放感をもたらしている。車両基地ならではのアングルから、乗務員室など車内の隅々までチェックすることができた。
8000形は、親会社である大阪市交通局(現Osaka Metro)のテイストを随所に感じさせるデザインとなっており、通勤車両でありながら特別な存在感を放っている。



