プロゴルファー一ノ瀬優希選手、子育てと競技の両立訴え「託児所増えて」
一ノ瀬優希選手、託児所増設を訴え 子育てと競技両立

女子プロゴルファーの一ノ瀬優希選手(37)が、試合会場での託児所設置の拡大を訴えている。日本女子プロゴルフ協会は2023年から一部会場での託児所設置を開始し、今季は11会場に拡大する予定だが、シーズン全37試合の3割にも満たない。

出産と子育てで変わった競技への向き合い方

一ノ瀬選手は2024年に第2子を出産し、昨年ツアーに復帰。復帰1年目から下部ツアーで優勝を果たした。10代、20代の若手が台頭する女子ゴルフ界で、生活のほとんどを競技にささげていた独身時代とは異なる形でゴルフと向き合っている。

試合が日曜日に終わると、夜に福岡市の自宅へ戻り、翌朝は弁当を用意して子供を保育園と幼稚園に送る。午後に迎えに行くまでの数時間が貴重な練習時間だ。育児で練習時間が限られたことで「事前にやるべきことを決めて、ダラダラと練習しないようになった」と変化を実感。課題を分析してから効率重視で練習に取り組めるようになり、成長も感じているという。

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託児所設置は全37試合の3割未満

女子ゴルフは全国で毎週のように試合があり、夫がキャディーを務める大会では両親に子供の面倒を見てもらうことが多い。日本女子プロゴルフ協会は2023年から一部の試合会場に託児所を設置する取り組みを開始。今年7月の試合ではクラブハウス内の一室が託児所となり、壁は動物のキャラクターの張り紙で飾られ、床には絵本やプラレールが並んだ。子供たちは常駐する保育スタッフに見守られながら母のプレーが終わるまで過ごした。

託児所が広がれば、試合のたびに子供を預ける必要がなくなり、選手の不安や負担の軽減につながる。今季のレギュラーツアーは昨季から4つ増えた11会場に設置予定だが、一ノ瀬選手は「使っている選手はまだ少ない印象。地方での大会や学校の長期休暇に合わせて増やしてくれたら助かる」と語る。

目標は「子供にかっこいい姿を見せる」こと

一ノ瀬選手は「女の人はなかなかできない。私もあれをやりたい」と、男子プロが優勝時にグリーン上で子供と記念撮影する姿への思いを語る。復帰後の目標は明確だ。

今年5月のレギュラーツアー「SkyRKBレディース」では復帰後最高の3位に入ったが、その最終日は長男の2歳の誕生日だった。競技後は「プレゼント、何を買おうかな」と一言。家に帰れば愛しい存在が待っている。ゴルフで得た充実感と、子供たちに会えるうれしさが、笑顔の中に交差していた。

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