フェデラー氏が国際テニス殿堂入り、涙のスピーチで感謝伝える
フェデラー氏が国際テニス殿堂入り、涙のスピーチ

男子テニスの四大大会(グランドスラム)で通算20勝を挙げたロジャー・フェデラー氏(スイス、45)が29日、2026年の国際テニス殿堂入りを果たし、人生における「最大の栄誉の一つ」と涙ながらに語った。米ロードアイランド州ニューポートで行われた式典には、テニス界の重鎮たちが集結した。

テニスへのラブレターともいえるスピーチ

22年に現役を引退したフェデラー氏は、感極まる様子を何度も見せながら、テニスへのラブレターともいえる長文のスピーチの中で、自身のキャリアを共有したライバルや関係者、ファン、家族、友人に感謝を伝えた。

フェデラー氏は「これは私の人生における最大の栄誉の一つです」「ここは『殿堂(Hall of Fame)』と呼ばれていますが、私は名声(Fame)を目標にしたことは一度もありませんでした。私の目的は、自分が大好きなことを、同じようにそれを愛する人たちとともに人生をかけて行うことでした」と続けた。

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知られざる記録と感謝の言葉

ウィンブルドン選手権で通算8度の優勝を誇るフェデラー氏は、和やかな前置きの中で、あまり知られていない自身のキャリアの統計的な節目を振り返った。

「四大大会の優勝回数や世界ランキング1位の座にいた週数といった、分かりやすい記録ではありませんが、私の歩みを真に物語る数字です。ツアーデビューを果たした1998年から、引退した2022年までの間に、私は5000本以上のヘッドバンドを着用しました。これはビョルン・ボルグ氏とジョン・マッケンロー氏の合計よりも多い数値です」「そして、それ以上に驚くべきは、おそらく7000足以上のソックスを履いたことです。ソックスを重ね履きしていたため、多くの対戦相手の2倍近くになります」

フェデラー氏は、母国スイス・バーゼルのツアー大会で13歳の時にボールキッズを務めてからテニス界の頂点に立つまでの道のりを振り返り、「ですが本当のところ、今ここに立っている意味を推し計る方法はありません。言葉で表現するのは難しいです」と語った。

「私の試合や、私たちのあらゆる試合のために何時間も立ち続けてくれたすべてのボールキッズに心から感謝したいです。私はみなさんの姿を見ています。心から感謝しています。私もかつてはみなさんと同じ立場でした」

将来を見据える殿堂入り

フェデラー氏は、自身の憧れであったステファン・エドベリ氏をはじめとするテニス界のスター選手、家族、そしてキャリアを通じて支えてくれたスタッフの名前を挙げる際、目元に浮かぶ涙を拭わなければならなかった。

「今の私には、自分を守るためのティッシュやサングラス、あらゆるものが必要です」と冗談を飛ばし、「これでは目も当てられませんね」と語った。

「素晴らしい道のりでした」「私にとって国際テニス殿堂は、過去を振り返るだけでなく、将来を見据える素晴らしい機会となります」

「お分かりの通り、私は今もテニスへのラブレターを書き続けています。選手としての時間は終わりましたが、テニスはこれからも、私が最も大切にしているすべてのもの、つまり家族、友情、これまでの40年間、私たちが築いていく未来の交差点にあり続けます。私にとって、そのすべてはテニスのおかげなのです」

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