全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は2日、新たにソフトボール男子とテニスが始まり、計12競技が6府県で行われた。福井県勢は、バスケットボール男子で北陸が準優勝した。カヌー男子スプリント・カナディアンペア(500メートル)では、金津の星野昭仁・江田丈留選手組が3位に入った。
バスケットボール男子決勝は、福岡大大濠(福岡)に85―62で敗れた。試合終了を告げるブザーが鳴った後、ベンチでうつむく仲間たちの肩を順番にたたいて笑顔で声をかけた。そして一番端の席に腰掛けると、大きなタオルをかぶって一人で静かにうなだれた。周囲に落ち込んだ表情を見せることはなかった。
ノーシードから接戦を勝ち上がる
チームを率いてきた北陸の岩門主将。今年のチームは身長が高い方ではなく、代表級のずば抜けた選手もいなかった。自己主張が控えめな仲間の中で率先してコミュニケーションを取り、試合では得点源として周囲を引っ張ってきた。
決勝までの道のりも平らではなかった。ノーシードで大会に臨み、3回戦は柳ケ浦(大分)と73―68、準々決勝は土浦日大(茨城)と72―69、準決勝は中部大第一(愛知)に79―74と、ギリギリの接戦を幾度も乗り越えてきた。「それぞれがやるべきことを考えて地道に努力を積み重ねてきた。その粘り強さが、1秒も気を抜かずに踏ん張り続けられた理由では」と振り返る。
優勝候補の前に最後まで一体感
20年ぶりの優勝を懸けた大一番の相手は、スター選手が並び、事前から優勝候補と目された福岡大大濠だった。序盤は持ち味の堅いディフェンスから速攻につなげるなどして食らいついたが、相手の正確無比な3ポイントシュートや強力なフィジカルを生かした切り込みに対応しきれなかった。
次第に得点差を広げられたが、コート内で2年生が3年生を励ますなど、チームの一体感は強かった。ハーフタイムには「こんな舞台に立てるのは当たり前じゃない。全力で楽しもう」と声を掛け合い、最後までコートを走り回った。
「みんなで支え合ったからこそ、ここまで来ることができた。悔しいけど後悔はない」。仲間を鼓舞し続けた主将は力強く言い切った。



