全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は2日、新たにソフトボール男子とテニスが始まり、計12競技が6府県で行われた。
バスケットボールでは、男子の福岡大大濠が9年ぶり5度目の優勝を果たした。女子は、初めて決勝に進んだ東海大福岡が、あと一歩及ばず準優勝となった。
主将・内田弓愛の歩み
東海大福岡の主将を務める内田弓愛さんは、決勝で3ポイントシュートを含む9得点を挙げた。仲間にシュートさせるための壁になったり、リバウンドで体を張ったりと、目立たない場面でもチームを支えた。
ここまでの道のりは険しかった。一昨年にチームが3位となった際はベンチにいたが、強豪校の選手とのレベルの違いを実感し、「本当にこんな舞台で活躍できるようになるのか」と自信を失いかけたという。昨年は予選で敗れて出場できず、ネットで試合を見ながら悔しさを募らせた。
今年のチームは当初、力のある選手が少なく、監督から「誰も主将になれない」と言われた。それでも内田さんは「私たちにもできることを証明したい」と直談判し、主将の座を勝ち取った。チームをまとめる中で仲間とぶつかることも多く、「自分の力が足りないせいだ」と落ち込んだ時期もあったが、鍛え上げた守備力を武器にトーナメントを勝ち上がってきた。
決勝戦と後輩への思い
2日の決勝は緊張からミスが増え、経験豊富な相手校に終始リードされる苦しい展開となった。それでも「悔いなく楽しもう」と鼓舞し合うと、無駄な力が抜けた後半は一気に追い上げる場面もあった。「観客席の声援が大きくなってくるのが分かった。あの雰囲気は決勝戦でしか味わえない」と振り返る。
今大会は2年生も主力として活躍した。内田さんは「今回で良い経験を積んでもらえたはず。来年はもちろん、私たちにできなかった優勝を狙ってほしい」と、悔しさをにじませながら後輩に願いを託した。



