「うちらは蚊帳の外」8月中復旧の水道、届かぬ井戸水の家庭
「うちらは蚊帳の外」8月中復旧の水道、届かぬ井戸水の家庭

熊本地震で震度6強を観測した熊本県八代市では、自治体管理の公共水道は8月末までの断水解消を目指して復旧作業が進むが、井戸水を使う家庭の復旧は見通しが立っていない。地元で3代続く井戸の掘削・修理業者の西田啓克さん(41)は、井戸水の復旧に奔走している。

井戸の配管破損、新たに掘り直しも

八代市古閑中町に住む84歳の女性宅では、地震後に井戸水が出なくなった。西田さんが配管を調べたところ、地下10メートルあたりで破損していた。修理は難しく、新しく井戸を掘ることになりそうだという。掘り直せば5日~1週間は必要で、費用は少なくとも数十万円かかるという。

女性は「来てくれて本当にありがとうございます」と、西田さんに手を合わせて頭を下げた。井戸水は被災地の多くの家庭で利用されており、公共水道の復旧だけでは対応しきれない実情がある。

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復旧の対象外、井戸水家庭の不安

国土交通省は「8月末までの断水解消」を目指し復旧作業を進めるが、対象は自治体管理の公共水道だ。井戸水を使う家庭はその対象外で、復旧の見通しが立っていない。西田さんは「うちらは蚊帳の外」とこぼす。

井戸水の復旧には専門の業者が必要で、費用も高額になるケースが多い。被災地ではまだ多くの家庭が水が出ない状況にあり、支援の手が届かない現状が浮き彫りになっている。

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