千葉県を中心に13日夜から降り続いた局地的な大雨は、上空に形成された「線状降水帯」が原因となった。要因として、東から西へ異例のルートを通った台風15号の後、関東地方では南東から暖かく湿った風が流れ込んだことがある。上昇気流が発生しやすい条件も重なった。
線状降水帯とは
線状降水帯は、暖かく湿った風が上昇し続けることで積乱雲が次々と生じ、狭い範囲に災害級の大雨を降らせる現象だ。
台風15号の異例の進路
日本の南沖では8月上旬ごろから「モンスーンジャイア」と呼ばれる現象が生じている。モンスーンは季節風、ジャイアは渦を意味する。大きな低気圧のような反時計回りの気流で数年に1度現れ、台風の発生を促す。この渦の影響で、11日に史上初めて茨城県に上陸した台風15号は列島を東から横断した。
複合的な要因
渦による気流に加え、北海道の東にある高気圧の縁を回る時計回りの流れもあり、関東周辺に南東から暖かく湿った風が流れ込み続けた。さらに13日は近畿から中部地方にかけて上空9000メートル付近を「寒冷渦」と呼ばれる寒気を伴う気流が東へ進み、関東は局地的な前線が生じて大気が不安定だった。また、千葉県付近では北と南東の異なる風がぶつかる領域が現れ、上昇気流が発生しやすくなっていた。
台風は通常、西から来て通過後に北側から乾いた風を呼び込むが、東から来ると南側からの湿った風を呼び込むことになる。名古屋大の坪木和久教授(気象学)は「『大気の川』ともいえる湿った風の流れができた。台風が異例の進路を取ると同様の状況になりがちだが、今回はいくつかの条件が重なった」と話した。



