熊本県を襲った震度7の地震から一夜明けた29日、朝日新聞社機による上空調査で、想定されていた活断層の位置に地表地震断層が確認された。日奈久断層帯とみられる断層に沿って、高速道路に段差が生じ、地面のひび割れが見られた。
九州自動車道の八代ジャンクション付近では、平野側が大きく落ち込む段差が生じ、その延長線上に複数の亀裂が確認された。また、500メートルほど南東では、九州新幹線の車両が断層と交差する位置で停車したままとなっていた。
各地の地表のずれ
氷川町でも、堤防や住宅地にずれが生じ、地図上で活断層が引かれていた位置と一致した。これらの地表のずれは「地表地震断層」と呼ばれ、10年前の熊本地震でも確認されている。
専門家の分析
広島大学の後藤秀昭教授は写真を確認し、「活断層が知られていた位置とほぼ同じで、まっすぐ伸び、右横ずれの特徴もある。今回の地表地震断層で、日奈久断層帯が活動したと考えられる」と話した。
日奈久断層帯は、10年前に地震を起こした布田川断層帯から連なる活断層で、熊本平野の南端を通り八代海へと抜ける。今回の本震や余震の震源は、この断層に沿って分布している。



