熊本県で最大震度7を観測した地震を受け、阪神大震災を機に結成された兵庫県教育委員会の学校支援チーム「EARTH(アース)」が、17日から熊本県宇城市で活動を始める。先遣隊として熊本に入った姫路市立荒川小の三村理加主幹教諭(61)は、心のケアのための知識の共有に力を注ぎたい考えだ。
阪神大震災の教訓から結成
EARTHは、阪神大震災で避難所となった学校が混乱した経験から、県内の教員が2000年に結成した。これまでに16年の熊本地震や24年の能登半島地震の被災地でも活動してきた。
現地のニーズと活動内容
支援のニーズを把握するため、先遣隊として同市に入った三村教諭は、今回の地震の特徴の一つとして、仕事などで保護者が不在で子どもが1人で自宅にいて揺れに遭ったケースが多かったことを挙げる。地震後に学校が行ったアンケートにも「子が『1人になりたくない』と泣く」といった声が寄せられていたといい、心のケアのための知識の共有に力を注ぎたい考えだ。
本人を含む本隊は17日から活動を開始する。現地の教員が子どもに向き合う時間を増やすため、通学路の点検や校内の片付けなども担う方向で調整する。
「地震ごっこ」への理解
三村教諭は、阪神大震災の被災地で「地震ごっこ」をする子どもを見た経験から、「不安な経験を遊びにして、自分が『大丈夫だ』と確認する。心が回復するための自然な反応で、頭ごなしに否定すべきでないと理解していれば、教員も対応しやすい」と話した。



