ドイツ各地で12日、前週の州議会選挙で大勝した極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」に抗議するデモが行われ、主催者発表によると、首都ベルリンやハンブルク、ミュンヘンを含む約20の都市で約15万人が参加した。
AfDは州議選で第1党に
AfDは東部ザクセンアンハルト州の州議会選挙で得票数トップとなり、第2次世界大戦以降のドイツで初となる極右州政府の樹立を目指している。デモを呼びかけたのは、AfDの活動禁止を訴える市民団体「Pruef」で、参加者らは「AfDの即時禁止を」「民主主義に選択肢(オルタナティブ)は不要」などと書かれたプラカードを掲げた。
市民団体の代表が声明
デモを共同で主催した団体「Campact」のクリストフ・バウツ代表は、「憲法の敵であるザクセンアンハルト州のAfDが政権を握るのを阻止するため、市民社会の幅広い層が街頭で声を上げている」と語った。AfDの台頭は、ナチス(Nazi)の過去を反省する特別な責任がドイツにあると考える多くの国民に不安を与えており、主要政党に対し同党の活動禁止手続きを求める声が高まっている。
ベルリンでは数千人が参加
警察発表によると、ベルリンでは複数のデモに数千人が参加した。同市内ではAfD側もカウンターデモを行い、来週末に控えるベルリン州議会選挙の同党トップ候補であるクリスティン・ブリンカー氏が参加した。Campactによると、ハンブルクで約2万5000人、ミュンヘンで約1万2000人が抗議行動に参加したという。
反移民・親ロシアを掲げるAfDは、今月6日のザクセンアンハルト州議会選挙で得票率約44%を獲得し、フリードリヒ・メルツ首相率いる中道右派の「キリスト教民主同盟(CDU)」の17%を大きく引き離した。AfDは単独過半数まであと3議席届かなかったものの、州政府樹立に向けて他党や議員との連立協議を開始している。



