おわら風の盆、猛暑対策で町流し開始を遅らせ、冷房待機所も新設
おわら風の盆、猛暑対策で開始遅らせ冷房待機所も

富山市八尾町地区で9月1日から3日まで、伝統行事「おわら風の盆」が行われる。晩夏の風物詩として知られるこの行事も、近年の気温上昇で猛暑対策が欠かせなくなっている。かつて日中に踊りながら練り歩いた「町流し」の開始時間を遅らせる動きも出てきた。

開始時間を遅らせ、暑さを回避

行事では、踊り手の男性は裏地付きの厚手の衣装を着用し、女性は着物を重ねる。かさもかぶるため、暑さを感じやすいという。昨年は熱中症の症状を訴える子どももいた。

町流しには八尾町地区の11町が参加する。開始時間はおわら風の盆行事運営委員会が決めるが、各町の判断で変更できる。運営委は今年の初日の開始を午後5時とした。2019年までは午後3時開始だったが、20、21年はコロナ禍で中止。22年以降は午後5時開催を続けている。

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昨年は初日の町流し前に八尾町地区で最高気温37.7度を記録し、熱中症警戒アラートが発令された。今町では昨年の初日、開始を夜に遅らせた。今年も午後5時の開始を見送り、午後6時頃から行う予定だ。

運営スタッフの熱中症対策も強化

行事当日は100人規模の運営スタッフが活動する。運営委はスタッフの熱中症対策として、クラウドファンディング(5~8月実施)で集めた寄付金約642万円を活用し、移動式クーラー6台と大型扇風機を購入、案内所などに設置する。各町には熱中症対策費として15万円を配分した。

また、約1400本の飲料水を購入し、各町の踊り手らに配布する。医薬品メーカー「興和」(名古屋市中区)から提供されたスポーツドリンク約1万本は、八尾曳山展示館(上新町)の入り口周辺などで観光客にも配布する。

観光客向けに冷房待機所を新設

観光客向けの暑さ対策として、冷房の効いた八尾曳山展示館のホール客席を、町流し開始前の待合場所や休憩所として今年初めて活用する。有料席として販売され、利用時間は午前11時から午後3時まで。客席2席分の広さがあるS席(約70席)5000円と、A席(約50席)4000円で、昼食の弁当と展示館の入館料などが含まれる。

午後5時頃から公共交通機関が混み合うため、早めに来場してもらい混雑緩和につなげる狙いがある。

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