2025年度に発生した社内不正の約4割が「情報持ち出し」によるものだったことが、サイバーセキュリティ事業を展開するデジタルデータソリューション(東京都港区)の調査で分かった。情報持ち出しはいつ、どのように発覚し、どんな情報が持ち出されているのか。
社内不正の4割を占める「情報持ち出し」
デジタルデータソリューションが発表した「2025年度社内不正被害に関する実態調査」の結果によると、2025年度の社内不正に関する相談件数は前年度比20%増加した。実際に発生した社内不正の内容では、「情報持ち出し」が最も多く、41%を占めた。
発覚のきっかけと時期
情報持ち出しが発覚したきっかけとして最も多かったのは「社内データ削除の発覚」で39%を占めた。次いで「他の社員からの報告」(15%)、「機器を外部に持ち出し」(9%)による発覚が多かった。
また、人事の入れ替わりが活発な4月と10月に、情報持ち出しが発覚する事例が多かった。
持ち出される情報の傾向と対策の実態
持ち出された情報には、顧客情報や技術に関する機密情報、業務データなど、他社にとっても価値を持ち得る情報が含まれる傾向が見られた。
情報持ち出し被害に遭った企業のうち、外部媒体の接続を制限している企業は6%にとどまった。残る94%の企業では、利用制限を設けていなかった。多くの企業で、外部媒体を介した情報持ち出しを防ぐ仕組みが整っていない実態が浮かぶ。
調査は2025年4月から2026年3月に260社を対象に実施された。



