愛知県犬山市の日本モンキーセンターが19日、施設の老朽化に伴う改修のため、長期休園に入った。休園前最後の営業を終えた18日、センターは報道陣の取材に、3~4年後の再開を目指す方針を改めて示した。
著名な霊長類学者が語る新たな動物園構想
理事長で霊長類学・人類学で著名な伊谷原一・京大名誉教授は、調査研究機関としての役割を強調し、「博物館をベースに、今までにない動物園をつくりたい」と述べた。
改修後の園の姿について、霊長類や自然科学に詳しい湯本貴和所長は「珍しい動物をみせるだけでなく、希少種の繁殖や動物愛護の精神も養わなければならない」としたうえで、「狭いところに閉じ込めるのではなく、複数の動物を一緒にする混合飼育などを行い、本来の生息環境に近づけたい」と力を込めた。
休園中の取り組みと最後の開園日
下村実園長は「自然を見つめ直し、体感できるようにしたい」と刷新に意欲をみせた。休園中もSNSによる情報発信や支援者との交流会、東海圏以外でのPR活動などを検討しており、動物たちを紹介したり、飼育、研究成果を伝えたりするという。
休園前最後の開園となった18日は、約2000人が訪れ、来園者はサルをはじめとした動物たちとの当面の別れを惜しんだ。「休猿セレモニー」と名付けた式典の後、「家路(遠き山に日は落ちて)」の歌声が響く中、学芸員や飼育員らが手を振ったり、握手をしたりして来園者を見送った。