来年のトキ放鳥、最大20羽 国が出雲市計画了承、28年以降も継続へ
来年のトキ放鳥、最大20羽 国が出雲市計画了承

環境省は14日、出雲市稗原地区で来年予定されている国特別天然記念物トキの放鳥について、来年5月下旬~6月上旬に最大20羽を放鳥する市の計画を了承した。また、同省はトキの定着・繁殖には継続的な放鳥が必要だとして、2028年以降も市内で放鳥を継続する方針を新たに示した。

放鳥の方法と計画

この日、市内で開かれた有識者会議「トキ野生復帰検討会」で市側が示した計画によると、放鳥式会場の稗原運動広場まで箱に入れて運ぶ「ハードリリース」で5羽程度、地区内の仮設ケージに入れて飛び立つのを待つ「ソフトリリース」で15羽程度、放鳥する。ソフトリリースは、放鳥式当日にトキを仮設ケージに搬入し、2週間程度、周辺環境に慣れさせた後で行う。

仮設ケージは一部関係者を除いて非公開とし、とまり木や給餌施設のほか、キツネやテンなどの害獣侵入防止柵や監視カメラなども整備。野鳥愛好家と鳥類専門家、市職員の計10人程度でモニタリング(観察)チームをつくり、放鳥後の生息状況を確かめる。また、放鳥式に合わせ、市トキ分散飼育センターに隣接する朱鷺会館か地元の稗原小で記念式典を開く予定だ。

市長の決意と今後の予定

検討会冒頭であいさつした飯塚俊之市長は「生息環境の整備を地元と一緒にしている。放鳥に向けてしっかり取り組み、(トキの)定着に努めたい」と決意を表した。

検討会では、来年秋は能登地域で放鳥し、28年以降は当面、初夏と秋に能登と出雲で交互に実施する同省の計画も了承された。28年秋は出雲で10~15羽の放鳥を想定している。