文化審議会は3日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産登録に向け、「彦根城」(滋賀県)の推薦を決めた。
築城から400年余り
彦根城は、徳川家康の命を受けて1604年に築城が始まり、22年に完成。井伊家の居城となった。国宝の天守をはじめ、櫓(やぐら)や石垣などが残り、藩主が政治を行った御殿や重臣の屋敷の跡もある。
暫定リスト掲載から30年以上
日本が世界遺産条約に加わった1992年、国内の推薦候補を載せる「暫定リスト」をまとめた際、最初に入った12件のうちの一つ。12件のうち彦根城だけが一度も推薦されていなかった。30年以上も推薦されなかった背景には、すでに世界遺産となった「姫路城」(兵庫県)との違いをどう示すかという課題があった。
滋賀県や彦根市は、江戸時代の姿を残す城郭としての価値を訴え、推薦を働きかけてきた。今後、ユネスコへの推薦書提出に向けた手続きが進む見通しだ。



