こども家庭庁は28日、希望しても認可保育所などに入れない待機児童が、今年4月1日時点で2435人となり、前年比181人増だったと発表した。増加は9年ぶりとなる。
9年ぶりの増加、東京で顕著
待機児童は、2万6081人でピークだった2017年以降、減少が続いていたが、第1子の保育料無償化が始まった東京都を中心に保育需要が高まり、増加に転じた。
発表によると、認可保育所のほか、自治体が独自に補助する保育施設などを含めた定員は、前年から1万5328人減の318万8618人。申込者は、少子化による未就学児の減少が影響し、前年より3万5554人少ない272万9681人だった。
東京都で3倍に急増、自治体別の状況
待機児童が生じたのは、東京都や兵庫県、奈良県などの189自治体。想定を上回る子育て世帯の転入があったことなどが要因で、東京都では昨年9月に第1子の保育料無償化が始まった影響もあり、昨年の339人から約3倍の1113人に急増した。
50人以上の待機児童がいるのは8市区で、最多は166人の世田谷区(前年比119人増)。次いで106人の足立区(同99人増)、103人の北区(同85人増)と続いた。
ゼロ自治体は89%、過疎地域では定員割れ
一方、待機児童数がゼロだったのは全市区町村の89・1%に当たる1552自治体に上ったが、人口減少が進む過疎地域では定員割れが深刻となっている。



