青森県は28日、八甲田山系に発表しているツキノワグマ出没特別警報を今月31日限りで解除すると発表した。人を襲ったとみられる個体が駆除され、春の山菜採りシーズンが終了したため。県や青森市は、閉鎖していた同山系の登山道を8月1日から開放する。
人身被害の経緯
同山系では6月、クマにかまれて死亡した男性が発見されたほか、女性が襲われて両脚をけがする人身被害が発生した。いずれもタケノコ採りをしていた。
県は特に山菜やキノコの採取で入山する人たちに注意喚起するため、6月29日に初めて特別警報を発表した。また登山道の出入り口にバリケードを設置して封鎖したり、入山しようとしている人に声をかけたりして自粛するよう呼びかけていた。
個体の特定と駆除
同山系では今月17日、酸ヶ湯温泉にほど近い地獄沼の南東約600メートルの箱ワナにクマ(メス、推定2歳)がかかり、駆除された。DNA鑑定の結果、死亡した男性を襲った個体とみられるという。
その後の付近のパトロールでクマの出没が確認されなかったため、特別警報の解除と登山道の開放が決まった。登山道は、県と青森市が管理する五つに、「南八甲田登山道」と「蔦・赤沼登山道」を加えた七つすべてを利用できるようになる。
今後の警戒
同山系への特別警報の解除後も、県内全域を対象にツキノワグマ出没警報は発表されている。県自然保護課はクマ対策を徹底し、警戒を続けるよう呼びかけている。



