旭川のササキ工芸、海外販売強化でデザイン一新…売上25倍に
旭川のササキ工芸、海外販売強化でデザイン一新

旭川市の木工製品メーカー「ササキ工芸」が、国内市場縮小を見据えて海外販売に力を入れている。全製品のデザインを一新し、新ブランドを立ち上げた結果、海外からの注文が急増。2025年度の海外売上高は前年度比で25倍に拡大した。

デザイン刷新と新ブランド

同社は1976年に旭川家具の下請けとして創業。1980年に法人化し、現在は従業員約20人で木工製品の企画・製造・販売を手がける。量産機械加工と職人の手作業を組み合わせ、自社製品のほかOEMにも対応する。

佐々木雄二郎社長(52)は「国内市場は人口減で縮小する。海外では日本製品は品質が高いが価格は良心的と見られている」と語る。数年前から海外市場を意識し、外部デザイナーに依頼して置き時計や一輪挿しなどの全製品をスタイリッシュなデザインに変更。「SASAKIオフィシャルコレクション」として販売している。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

さらに、京都の仏具店の漆塗り技術を取り入れた「ピリカモンライケ」(アイヌ語で「良い仕事をする」の意)と、人工大理石を活用した「スーパーノヴァ」の二つのブランドも新設。ライフスタイル誌に掲載されるなど露出が増え、訪日客向けに東京・銀座の百貨店やニセコ町のホテルに期間限定出店している。昨秋は米ロサンゼルスの雑貨店で販売会を開催し好評を得て、来年も開催予定だ。

大量注文と今後の目標

昨年10月には、中東バーレーンの投資銀行から高価格帯の木製ボードゲーム「ウッデンリバーシ」(税込3万9600円)100台分の一括注文がメールで届いた。顧客への贈答品用とみられる。道産木材を使った盤面には波打つような形のくぼみがあり、木製の駒がぴったり収まる。デザイナーこだわりの製品で、盤面も駒も丁寧に研磨され滑らかな手触りが特長だ。

営業担当の深沢勇太さん(37)は「このような大量注文は過去になく、うれしかった。インテリアとして部屋に飾ってもさまになるデザインが売りで、大阪のホテルのスイートルームなどにも納品している」と話す。通信販売サイトでは靴べらやミラーなどが海外から人気で、エリアはアジアから北米や欧州に広がっている。

佐々木社長は「海外の人が興味を持ってくれてうれしい。海外売上高はまだ全体の10%に満たないので、30%に引き上げたい」と意気込みを語った。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ