北海道地方最低賃金審議会は5日、道内の最低賃金(時給)を現行の1075円から56円引き上げ、1131円とするよう、村松達也・北海道労働局長に答申した。同労働局は19日まで異議の申し出を受け付けた上で、10月1日から適用する見通し。
引き上げ額は過去2番目の規模
引き上げ額の56円は、国の中央最低賃金審議会が示した目安額と同額。最低賃金を時給で示し始めた2002年度以降、道内では、昨年度(65円)に次ぎ、過去2番目に大きくなった。
7月28日から8月4日まで、有識者、労働者側、使用者側各3人からなる専門部会で金額が審議された。16年ぶりに全会一致で決まったことで、そのまま審議会の決議となった。
労使のそれぞれの立場
労働者側は「目安額と同額である56円について、不満ではあるものの、全会一致となることを尊重した。近年の物価上昇で、依然として生活が厳しい状況になるという認識に変わりはない」とした。
一方、使用者側は「北海道の地域経済の実情を踏まえた判断がなされるべきだ」とした上で、「苦渋の選択ではあるが、目安額を超える金額での結審を回避することを重視した」と賛成理由を述べた。



