「共通テストがしんどい」「センター試験に戻せ」という人ほど気づかない試験を難しくしている本当の犯人~その切なさの正体
「共通テストがしんどい」と叫ぶ人ほど気づかない本当の犯人

教育関係者でドラゴン桜財団代表理事の西岡壱誠氏は、共通テストの難化が受験生の行動を変えていると指摘する。上位層を中心に、難関国立大を避けて私立大にシフトする「私大シフト」の傾向がここ数年はっきりと見えている。多科目を課される国公立を敬遠し、少ない科目で受けられる私立に流れる受験生が増えているという。

「共通テストだけの問題」ではない

しかし、この難易度上昇は共通テストだけに起きている現象ではない。私立大学でも国公立大学の二次試験でも、問題の質はどんどん変わっている。マーク式一辺倒だった大学が記述問題を増やしたり、英語でリスニングを本格的に課すようになったり、資料を読み解いて論じさせる問題を導入したりしている。

全体として、日本の大学入試そのものの難易度と質がじわじわと変質しているのが、この10年の大きな流れだ。「共通テストが悪い」というのは論点がずれている。共通テストは大きな地殻変動の症状の一つであり、原因ではない。共通テストを廃止してセンター試験を復活させたところで、大学入試全体の変質は止まらないだろう。

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「センターに戻せ」論の、本当の切なさ

「センター試験のままでよかったのに」という主張には、難化が大学全体の傾向であり共通テストだけが原因ではないという認識不足が隠されている。その切なさとは、仮に共通テストを廃止しても根本的な解決にならないという現実だ。西岡氏は、この認識不足こそが「本当の犯人」だと論じている。

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