高学歴でありながら「使えない」と評価されてしまう人材には、典型的な失敗パターンがある。しかし、その評価は早すぎる可能性が高い。最初の1〜2年の過ごし方が、その後の成長を大きく左右するという。
「軽く調べておいて」が「3日かけて大調査」に
仕事の指示に対して、過剰に時間をかけてしまうのが、高学歴人材にありがちな失敗の一つだ。「軽く調べておいて」と言われたにもかかわらず、3日かけて大調査をしてしまう。このような行動が、「使えない」という烙印を押される原因になる。
しかし、これは能力の問題ではない。社会人としてのルールを理解していないだけだ。受験で難関大学に合格するような人は、「ゲームのルールを理解して最適化する」能力が高い。だからこそ、社会人としてのルールが「30点でいいから早く出す」だと理解した瞬間、そのルールに乗り換えることができる。
「30点で出す」スタート地点が鍵
問題は、「30点で出す」というスタート地点に立てるかどうかだけだ。ここさえ越えられれば、高学歴人材はむしろ強い戦力になる。最初の1〜2年だけは、周囲が辛抱して見守ることが重要だという。
最初の壁を越えれば、3〜5年で追いつき、追い抜いていくことも珍しくない。高学歴人材の「使えない期間」は、思っているより短い。最初の1〜2年で烙印を押されてずっと使えないままの人と、5年後には評価が逆転している人がいる。その差を分けるのは、周囲が「1〜2年待ってくれたかどうか」だ。
「新しいルールに乗り換える速さ」が長期の勝負を決める
逆に、最初の1〜2年で「使える」と言われた人が、10年後には同じ場所にいて抜かされているケースもよく見られる。学歴やスタートダッシュではなく、「新しいルールに乗り換える速さ」が長期の勝負を決める。
その乗り換えの速さこそが、世間で「地頭がいい」と呼ばれる力の正体だ。「難関大を出てるのに使えない」という評価は、少し早すぎるだけなのかもしれない。



