夏休みに算数ドリルをガツガツやると9月に成績ガタ落ちする理由
夏休みに算数ドリルをガツガツやると成績ガタ落ちする理由

中学受験の「天王山」と呼ばれる夏休み。多くの家庭が学習量を増やそうと、算数ドリルを一通り解き、丸付けをして間違えた問題だけを後からやり直す方法を実践している。しかし、京都大学卒の中学受験講師・迫田学氏は、この勉強法を続けると9月以降に「悲劇」を招くと警告する。

夏休みの努力が無駄になる理由

迫田氏によると、夏休みに応用問題や記述対策に集中した子どもが、9月以降の過去問演習で算数の成績を急激に落とし、合格圏から遠ざかるケースを多く目撃してきたという。親は「応用力が足りない」と考えるが、原因の9割は計算ミスにあると迫田氏は断言する。

「すべては夏休みという最終納期までに、計算をノーミス水準に仕上げられなかったことにある」と迫田氏は指摘。計算は中学受験の「根幹インフラ」であり、これが不安定だとどんな応用問題も解けなくなると述べている。

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「ドリル一通り解いてやり直し」の落とし穴

多くの家庭で推奨される「ドリルを一通り解いて、間違えた問題だけを後からやり直す」方法は、最も効率が悪いと迫田氏は批判する。この方法では、正解した問題も含めてすべての問題を何度も解くことになり、時間の無駄になる。また、間違えた問題だけをやり直すと、同じミスを繰り返す癖がつきやすいという。

迫田氏は、計算力を高めるには「毎日同じ問題を、時間を計って繰り返し解く」ことが重要だと強調する。具体的には、1日10分程度、基本的な計算問題を集中して解くことで、ミスが減り、スピードも向上すると説明している。

秋以降の成績急落を防ぐには

迫田氏は、夏休み中に計算を「ノーミス水準」に仕上げることが、秋以降の過去問演習で成績を維持する鍵だと説く。計算力が安定すれば、応用問題に集中でき、合格圏内に留まることができる。

「最悪の努力の積み上げ」から脱却するためには、勉強の質を見直す必要がある。迫田氏は、保護者に対して「量より質」を重視し、計算の基礎固めに夏休みを活用するよう勧めている。

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