借金10億円を10年で返済した経理部長妻のシンプルなミーティング術
キャリア・教育の分野で注目を集める太田朝子氏(会社にお金を残す経営アドバイザー)が、自身の体験をもとに、ミスを会社の財産に変えるミーティング方法を公開しました。借金10億円を抱えた嫁ぎ先の会社で、経理の素人だった彼女が社内に導入した意外とシンプルなルールとは。
「逸失利益」とは? ミスがもたらす本当の損失
太田氏は、ミスによって失われる利益を「逸失利益」と呼び、わかりやすく「利益の取りこぼし」と表現します。例えば、営業担当のAさんが新規契約の書類で判をもらい忘れたケース。多くの人は交通費1200円と2時間の損失と考えがちですが、実際には以下のような見えない損失が隠れています。
- Aさんの2時間分の給料
- Aさんの不在をカバーする従業員の時間と給料
- Aさんが本来生み出せたはずの仕事と利益
- フォローに回った従業員が本来生み出せたはずの仕事と利益
これらすべてが「取りこぼし」です。もし夕方にミスに気づき残業が発生すれば、損失はさらに拡大します。太田氏は「ミスはお金を失うだけでなく、未来のチャンスも奪う」と警鐘を鳴らします。
ミスを責める文化から共有する文化へ
では、どうすればミスを減らせるのか。太田氏は「ミスを責めるのではなく、共有する仕組み」に変えることが重要だと説きます。具体的には、以下のようなシンプルなミーティングを提案しています。
ミーティングのポイント
- ミスを報告する場を定期的に設ける:週1回、30分程度の短いミーティングで、各自が犯したミスを共有。
- ミスを責めないルール:報告した人を非難せず、再発防止策を全員で考える。
- 「逸失利益」を可視化する:ミスによって失った金額や時間を具体的に計算し、共有する。
この方法を徹底した結果、太田氏の会社では品質と納期、そして顧客からの信頼が向上。借金10億円を10年で返済することに成功しました。
まとめ:ミスを財産に変える
太田氏は「ミスには2つの意味がある。一つは損失、もう一つは成長の機会だ」と語ります。小さなミスでも「これからは気をつけて」で終わらせず、全社で共有し、改善につなげることで、会社は強くなれるのです。



