クマに背中を向けて逃げてはいけない
冬眠明けのシーズンに入り、全国各地でクマによる人身事故が相次いで報告されている。もし不運にもクマと遭遇してしまった場合、どのような行動を取るべきなのか。一般に「死んだふり」が有効だという説があるが、やり方を誤るとむしろ逆効果になる危険性がある。例えば、昨年中国・甘粛省で発生した事件は、その教訓を如実に示している。
ある妊婦を襲った突然のクマ被害
22歳の張さん(仮名)は妊娠中の身でありながら、ある日突然クマに襲われた。クマは鋭いキバで張さんの右目と左耳を突き刺した。激痛に耐えながら、張さんは「死んだふり」を続けるしかなかった。この行動が功を奏し、クマはやがて立ち去った。しかし、張さんの負傷は深刻で、病院に搬送された後、医師からは厳しい現実が告げられた。
激痛に耐えて「死んだフリ」を続けた
張さんは襲撃後も意識を保ち、クマが去るまでじっと動かずに耐え続けた。その後、気圧の変化を避けるため、車で約1000キロメートル移動して専門病院へ向かった。到着後、6時間に及ぶ大手術が行われ、一命を取り留めた。この生還劇は、「死んだふり」が有効である可能性を示す一方で、正しい防御姿勢が不可欠であることも浮き彫りにした。
死んだフリは本当に有効だったのか
東京都環境局のホームページでは、クマに襲われた場合の対処法として、距離に応じた3段階の対応を推奨している。遠くにクマがいる場合は静かにその場を離れ、近くにいる場合は背中を見せずにゆっくり後退する。そして、実際に襲われた場合には、うつ伏せになって丸まり、両手で首の後ろを守り、両肘で顔をガードする姿勢が推奨されている。
間違った防御姿勢はむしろ逆効果
専門家によれば、クマに背中を向けて逃げることは、狩猟本能を刺激して襲われるリスクを高める。また、「死んだふり」をする際には、完全に動かず、呼吸を整えて静かにしていることが重要だ。張さんのケースでは、彼女が正しい姿勢を保ち、クマが去るまで耐え抜いたことが生存につながった。しかし、同じ方法が常に有効とは限らず、状況に応じた適切な判断が求められる。
クマとの遭遇は命に関わる重大な事態である。正しい知識と冷静な行動が、生死を分けることを肝に銘じるべきだ。



