2学期の学級崩壊予兆は今から現れている 困難学級を立て直した教師の具体策
2学期学級崩壊予兆今から 困難学級立て直し教師の具体策

2学期に学級崩壊する教室は、すでに予兆が表れている。小学校教諭の経験から、夏休みのうちに打てる具体策を紹介する。

保護者へのポジティブな連絡が鍵

一見すると保護者への日常的な連絡だが、子ども自身にとっても「先生は自分のことをこんなに肯定的に見てくれているんだ」という強烈なメッセージになる。保護者が嬉しそうにその手紙を読んだり、家で褒めてくれたりするプロセスも含めて、子どもの自己肯定感を包み込むように育てる作戦だ。

また、関係性がこじれそうだった子の保護者に対して、夏休みの間にあえて「1学期の後半、こんなに頑張っていましたよ」というポジティブな内容の電話1本を入れることも有効。保護者が「学校からの電話=悪い知らせ」という思い込みを払拭し、担任への信頼を取り戻すことができれば、それは2学期の子どもの安定に直結する。

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不適切な行動は応用行動分析の視点で環境設計

1学期に特に気がかりだった子へのアプローチには、応用行動分析(ABA)の視点を取り入れてみてほしい。子どもの不適切な行動には、必ず「本人にとってのメリット(報酬)」が潜んでいる。

例えば、授業中に立ち歩くのは「課題から逃げられる」という回避のメリットや、「先生に追いかけてもらえる」という注目を得るメリットがあるからだ。夏休みの間に、その子の行動を「先行条件(A)→行動(B)→結果(C)」というフレームで分析してみる。

そして、2学期には「不適切な行動で得ていたメリット」を「望ましい行動」によって得られるように環境を再設計する。注目を得たい子には、授業前にお手伝いを頼んで意図的な承認を与える。課題を避けたい子には、最初の1問だけ一緒に解いたり、タイマーで時間を区切ったりして負担を下げる。このように「やめさせる」のではなく「別の行動に置き換える」準備を夏休みにしておくことで、2学期の対応に心の余裕が生まれる。

授業づくりはモジュール化・ルーティン化

授業づくりでは、モジュール化とルーティン化が効果的だ。45分の授業を細かいパーツに分け、それぞれのパーツで何をするかを明確にしておく。例えば「5分間の計算問題」「10分間の新出漢字練習」「15分間の教科書音読」など、時間と内容を固定する。これにより、子どもたちは見通しを持って行動でき、不適切な行動が減る。

また、朝の会や帰りの会のルーティンも重要。毎日同じ流れで進めることで、安心感が生まれ、学級の安定につながる。夏休み中にこれらのルーティンを計画し、2学期からすぐに実践できるように準備しておく。

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