地方大生6人が文科省会議の特別委員に
文部科学省の地方大学の振興に関する有識者会議に、地方大学の学生6人が特別委員として招かれた。当事者の声を政策に反映させるのが狙いで、7月2日に行われたヒアリングでは、学生たちが地方大学で学ぶ中で感じる魅力や課題をそれぞれ語った。
地域密着型の学びが魅力
多くの学生が共通して挙げたのは、地域での実践的な学びができる点や、小規模大学ならではのきめ細かいサポートだ。高校の探究学習のテーマをさらに深めたいと考え、学びの内容で地方大学を選んだ人が目立った。
地元・群馬の共愛学園前橋国際大学に通う4年の今泉花凛(かりん)さんは、高校の探究学習で地域観光などを調査・分析した経験から、生まれ育った地域を深く学びたいと進学。大学では1年次に地元企業と協力して商品開発を行った授業が印象的だといい、「実社会と結びついた学びが得られた。学生の挑戦を地域全体で支えてくれる風土にも感謝している」と話した。
宮城大学で新規事業の立ち上げなどを学ぶ4年の奥裕二郎さんも、大学選びのきっかけは高校の探究学習だった。大学の授業では4年間地域に入り込み、実際に企業や行政にアイデアや事業の提案をしてきた。その経験を生かし、将来は東北地方のための事業を興したいという。
福岡県出身で、農業を学ぶために高知大学に進んだ同大学院1年の慶田清志丸(きよしまる)さんは、高知の自然の豊かさに引かれたという。様々な農業の現場を実際に見てアルバイトなどでも学び、人とのつながりにも恵まれた。地方の大学には「地域全体をキャンパスとして捉えて学べる良さがある」と述べた。
課題は地元企業の少なさ
一方、会議後に聞くと地方大学ゆえの課題も見えた。地元の山梨大学で学ぶ3年の竹…(この記事は有料記事のため、続きは制限されています)。有料会員になると続きをお読みいただけます。



