実践学園が東大目指す「東大難関プレミアコース」新設、2027年度から
実践学園が東大目指す新コース新設、2027年度から

実践学園中学・高等学校(東京都中野区)は、2027年度から「東大難関プレミアコース」を新設する。建学100周年を機に「学園新時代をともに創ろう!」というスローガンを掲げ、これまでのノウハウや環境を集約したコースで、新たな時代を創るリーダーとなる人材の育成を目指す。進路対策統括責任者の鈴木達也教諭がコースの概要や育てたい人物像について語った。

大手予備校講師による「プレミア進学講習」

新コースは、一般入試で東大またはそれに準ずる国公立大、難関大合格を目指す。目玉の一つが、大手予備校講師による「プレミア進学講習」だ。高1から週3回60分、英語・数学・国語は必修で放課後に授業を行う。夏季など長期の休みにも授業が実施され、最新の入試傾向を踏まえた実践的な指導や個別アドバイスで一般入試を勝ち抜く力を養う。鈴木教諭は「英語・数学は高2の段階で全範囲の履修を終え、高3は入試本番で生きる応用演習や、記述力、論理的思考力を強化する予定です」と話す。

ネイティブ副担任による英語教育の強化

同校の教育理念は「豊かな人間味のある、真のグローバル人材の育成」。ネイティブスピーカーの教員が8名在籍し、充実した英語教育環境を整えている。新コースではグローバル人材の育成にさらに力を入れる予定だ。鈴木教諭は「進学先は国内にとどまらず、生徒の希望に合わせ海外大学も視野に入れています。国際舞台へと羽ばたき活躍できる人材を育てたい」と語る。

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副担任にネイティブ教員が入り、日常的に生徒とのコミュニケーションを増やす。英語が教室内で当たり前に聞こえる環境を整えることで「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能をバランスよく伸ばすのが狙いだ。「副担任にはクラス運営だけでなく、近年の入試で必須となる英語の記述対策、英検指導などにも積極的に関わってもらいます。具体的には、高1で英検2級から準1級を目指し、高2からは70語前後の自由英作文のほか、TEDのプレゼンテーションやニュースなどの動画を活用したアカデミックリスニング&ライティングへと段階的にレベルを引き上げます」と説明する。

自習室となるHR教室とチューター制度

新コースのHR教室は、日本建築大賞を受賞した「自由学習館本館」の2階。普段は生徒たちの自習室として開放されており、教科学習や予備校授業の後、移動時間ゼロで自習室となるのが特長だ。自習は平日・休日ともに19時まで可能だ。「外部の予備校に通わず、実力をつけられる最上級の環境を用意したかった」と鈴木教諭。

生徒一人一人のきめ細やかなサポート体制も特徴で、「一人も置いてきぼりを作らない」ことを徹底するため、募集人員は20名の少人数制。3年間の学習計画をチェックし、日常の悩みにも寄り添うチューターは、現役の東大生または難関大生が担当し、生徒の希望進路に合わせた人材を採用する。「目指すのは、『自分で自分を管理できる力』を育てること」と鈴木教諭は言う。

探究活動とメンタルサポート

同校では月1回の「探究DAY」を設けているが、新コースでは自身の進路と向き合う時間を増やす予定だ。「一般受験での大学合格を目指すので、なぜその大学に進学するのか、大学で何を学びたいのかを明確に描くための探究にしたい」と鈴木教諭。東大や難関大の研究室訪問も積極的に実施し、「最先端の研究に触れられる機会を用意することで、将来の進路を決めるきっかけにしたい」と話す。

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メンタル面では、養護教諭やスクールカウンセラーが協力し、生徒の体調管理を行う。睡眠の大切さや栄養バランスの重要性を説き、本番前の気持ちの作り方などを支援する。「担任・副担任をはじめ、学園全体が一丸となって生徒の進捗や得意不得意、モチベーションまでを共有します。学習記録手帳やAIによる弱点分析も有効活用し、個々の課題に合わせたオーダーメイド型の指導で生徒の成長を支えていきます」と鈴木教諭。

出願条件と給費制度

「東大難関プレミアコース」への出願条件は三つ。一般入試で東大またはそれに準ずる国公立大、難関大の受験を目指していること。中学3年間の欠席・遅刻に問題がなく、基本的な生活習慣が身についていること。学力基準は、中3の2学期末の5段階評定が「原則として9科目全てが3以上」であることに加え、「3科(国語・数学・英語)合計が12以上」かつ「5科(国語・社会・数学・理科・英語)合計が20以上」であること。「テストでの得点力のみではなく、勉強に対する前向きな気持ちが大切です。そのために内申基準を設けています」と鈴木教諭。

入学試験は来年2月10日または2月11日に実施され、英語・国語・数学(各100点満点)で220点以上が合格基準。入試問題は他のコースと同じで、例年の平均点は160〜170点だという。

一定の基準をクリアした生徒には給費制度も用意されている。「3科合計13以上かつ5科合計23以上」で「9科すべてが3以上」の内申基準を満たし、入試での得点合計が230点以上の場合は「プレミア給費生」に認定され、授業料(※)、教育充実費、PTA会費、課外活動助成費、生徒会費など、合わせて最大約77万円相当の支援がある。さらに「J・プレミア給費生」に認定されると、入学金と施設設備資金も給費対象となり、最大で約116万円となる。「ご家庭の経済的負担を大幅に軽減しながら、最高峰の大学を目指せる環境をそろえたかった」と鈴木教諭。

高2、高3でも引き続き給費を受けるためには、定期考査で全科目の学年平均が80点以上であることなどの条件がある。入学後も勉強に対して前向きに、モチベーションを高く保ってほしいからだという。鈴木教諭は最後に「医学界、法曹界、政界など日本をリードしていく人材へと成長し、後輩がそれに続く。新しい100年を一緒に作っていけるようなコースにしたい」と抱負を語った。

※授業料については、国の就学支援金制度や各都道府県の学費軽減補助金の相当額を控除した上での額が給費されます。