イトーキは7月9日、全国の中学1~2年生の子どもを持つ親1023名を対象に実施した「小学生学習トレンド調査」の結果を発表した。調査は2026年6月にインターネットで行われ、中学受験の有無による学習時間や教育投資額の実態が明らかになった。
中学受験家庭と一般家庭の学習時間に大きな差
小学6年生時の1日の自宅学習時間について、中学受験経験のある家庭では「1~2時間未満」が最多となった。一方、中学受験経験のない家庭では「30分未満」が最多で、学習時間に顕著な差が見られた。塾での学習時間でも、受験経験家庭では「2~3時間未満」が最多、非受験家庭では「1~2時間未満」が最多となり、受験経験家庭は塾と自宅の両方で一定の学習時間を確保している実態が浮き彫りになった。
塾利用率と教育投資額の格差
小学6年生時点で塾を利用していた割合は、中学受験経験のある家庭で87%、ない家庭で43%と、2倍以上の開きがあった。教育投資額(小学6年生時の年間)では、受験経験家庭は「100~200万円未満」が最多、非受験家庭は「50万円未満」が最多で、投資額にも大きな差が生じている。
偏差値60以上の家庭は塾だけでなく環境整備にも投資
偏差値60以上の子どもを持つ家庭に、小学生時の学力アップを目的とした投資費用で最も割合が大きかったものを尋ねたところ、最多は「塾」で、次いで「自宅の環境整備」と「教材」が同率2位となった。受験期に塾を重視する家庭が多い一方、高学力層の家庭では家庭学習環境への投資も積極的に行われている。
集中できる学習場所は子ども部屋が優勢
小学6年生時点で自宅学習に集中していた家庭の学習場所を調べると、「自身の子ども部屋」が69.7%で最も高く、「兄弟と一緒に使っている子ども部屋」が69.0%と続いた。一方、「リビング」は41.5%にとどまった。保護者の目が届きやすいリビング学習は低学年で選ばれやすいが、小学6年生頃になると周囲の影響を受けにくい子ども部屋が集中しやすい場所として選ばれる傾向がある。
学習環境で重視するポイントは収納と体格適合
集中して学習していた家庭が学習環境づくりで重視した点は、「デスクの収納が多く整理整頓がしやすい」が18.5%で最多。次いで「デスクが身長や体型に適している」17.2%、「椅子が身長や体型に適している」14.5%となった。教材や文具の整理整頓と、体に合った家具が集中力を高める要素として認識されている。
専用机の早期導入が学習習慣に影響
自分専用の机を使い始めた時期を中学受験の結果別に見ると、第一志望に合格した家庭では「未就学~小学1年生」までに導入した割合が41.7%と最も高く、第二志望合格家庭では29.1%、第三志望以下では24.1%だった。早期に専用机を用意することで、「学習する場所」が明確になり、日々机に向かう習慣づくりにつながる可能性が示唆された。
キッズデスクの早期利用が集中度を高める
キッズデスクの利用開始時期別に小学6年生時点の自宅学習の集中度を分析したところ、1~2歳から使用していた家庭では「集中していた」と回答した割合が80.8%に達した。3~4歳からでは58.0%、5歳以上からでは59.5%、使用していない家庭では33.1%だった。幼少期から自分の場所で絵本や工作を経験することが、成長後の学習習慣や集中力の向上につながる可能性が考えられる。



