東京メトロ東西線が混雑率ワースト1位に
2024年度の関東圏主要路線の混雑率ランキングで、東京メトロ東西線が前年度比で上昇し、ワースト1位となった。国土交通省が発表したデータによると、東西線の混雑率は199%に達し、前年の197%から2ポイント上昇した。これは定員に対する乗車率を示し、ほぼ2倍の乗客が詰め込まれている状態を意味する。
JR東日本や私鉄各線の混雑状況
JR東日本では、埼京線が188%で2位、中央線快速が185%で3位と続く。私鉄では、小田急小田原線が182%で4位、東急田園都市線が179%で5位となった。全体的に、都心部への通勤路線で混雑が顕著であり、特に朝夕のラッシュ時に集中している。
国土交通省の担当者は「混雑率の改善は依然として課題であり、各事業者と連携して対策を進めていく」と述べている。具体的な施策としては、ダイヤの増発や車両の増結、時差通勤の促進などが挙げられる。
混雑率の定義と調査方法
混雑率は、国土交通省が毎年実施する「都市交通調査」に基づき、最も混雑する時間帯の1時間当たりの輸送人員を、定員で割って算出する。定員は座席数と立席定員の合計で、立席定員は1平方メートルあたり4人(混雑時は5人)で計算される。
過去10年の推移と今後の見通し
過去10年間で、関東圏の混雑率は緩やかに低下傾向にあったが、2024年度は一部路線で上昇が見られた。新型コロナウイルス感染症の影響で一時的に減少した通勤需要が回復しつつあることが背景にあるとみられる。国土交通省は、2025年度以降も混雑緩和に向けた取り組みを継続する方針だ。



