路線バス全廃の宝塚・西谷地域でマイクロバス新システム試行へ デマンド併用
路線バス全廃の宝塚・西谷で新交通システム試行へ

今月末に路線バスが全廃される兵庫県宝塚市北部の西谷地域で、10月からマイクロバスを使った新しい地域交通システムが試行される。朝の通学時間帯は定時定路線運行で、それ以外はスマートフォンなどで車を呼ぶデマンド方式を併用する。人口減少社会の中、市は地域の移動手段確保のための策とする。

マイクロバスを採用

西谷地域の路線バスは、阪急バス(大阪府豊中市)が運行。市内全域から通える小規模特認校の市立西谷小、西谷中のスクールバスの機能もあったが、利用者の減少、運転士不足、燃料費高騰などが重なり、同社は路線廃止を決めている。

市は代替手段の検討を進め、自動車販売会社「ネッツトヨタ神戸」(尼崎市)、タクシー会社「フクユ」(伊丹市)などでつくる「宝塚北部移動支援共同企業体」によるマイクロバス運行を採用することにした。

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大人500円、小学生250円

新システムでは乗客13人乗りの車両2台を使い、平日の午前7~9時はルートの決まった定時運行で通学手段を確保。午前8時半~午後7時は、利用者が電話やスマホアプリ、LINEで予約すると、39か所の停留所に配車するデマンド運行で対応する。土日曜と祝日は午前8時~午後6時のデマンド運行のみ。料金は大人500円、小学生250円。

「交通空白」解消に関する国土交通省の補助を得て、来年3月まで実施し、本格運行を目指す。企業体は基準を設け、10~12月の3か月で、1日当たり82人(通学の小中学生を除く)以上の利用があれば、そのまま本格運行に移行。最低ラインの1日41人未満なら、運行形態を根本的に見直すとし、利用を呼びかけている。

「タクシーがほとんどない」

市などは今月、西谷地域で住民説明会を開催。住民からは「地域の玄関口となるJR武田尾駅のバス停に屋根をつけるなど雨風を避けられるようにしてほしい」「タクシーがほとんどないので、夜も運行できないか」などの要望が出た。

自然豊かな西谷地域には、ダリア園や県立宝塚西谷の森公園などがあり、観光客の交通手段にもなる。森臨太郎市長は8月21日の記者会見で、「デマンドプラス定時運行というモデルの大事な試金石になる。実証実験で使い勝手を検証する」と述べた。

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