八甲田ロープウェーで錦秋の空中散歩、紅葉と雪の絶景を満喫
八甲田ロープウェーで錦秋の空中散歩、紅葉と雪の絶景を満喫

青森県青森市の八甲田ロープウェーは、山麓と田茂萢岳の山上の間、高低差650メートルを約10分で結ぶ。紅葉の森の上を進むロープウェーからは、十和田八幡平国立公園の雄大な自然を間近に感じられる。紅葉狩りの観光客でにぎわう10月の輸送人員は例年約10万人を数える。

錦秋の森を渡る空中散歩

八甲田山は標高1584メートルの主峰・大岳など18の火山からなる青森を代表する名山だ。紅葉は例年9月下旬に山頂付近から始まり、ロープウェーの周辺では10月中旬に見頃を迎える。ブナやナラ、ナナカマド、カエデ、ダケカンバなどの広葉樹が赤やオレンジ、黄色など色鮮やかに染まり、まるで錦の上を空中散歩しているかのようだ。

標高が上がるとともに紅葉の色のコントラストも増していくように感じられ、圧巻の景色が広がる。車窓からは津軽富士として親しまれる岩木山、さらに遠くの青森市街地や陸奥湾なども眺められる。

山頂の遊歩道と草紅葉

山麓駅を出発したロープウェーは10分で山頂公園駅に到着。駅舎を出てすぐのところにある山頂公園眺望ウッドデッキは、手すりや土台などに青森ヒバ材を使い、段差のないユニバーサルデザインで、車イスの利用者にも配慮している。ここからは色付く山並みに加え、天気が良ければ津軽半島や下北半島なども見え、360度のパノラマビューに圧倒されるだろう。

山頂には自然遊歩道「八甲田ゴードライン」が整備されており、山頂公園駅を起点に約1キロ(30分)のコースか、約1.8キロ(60分)のコースを散策できる。アップダウンが少ないので履き慣れたスニーカーでも歩ける。60分コースで巡る田茂萢湿原は10月上旬、草紅葉が見頃を迎える。日差しを受け黄金色に輝く紅葉も見どころで、特に湿原展望台からの眺めがおすすめだ。

紅葉と雪のコントラスト

例年10月下旬〜11月上旬には初雪の便りが届く。紅葉と雪とのコントラストもまた見事だ。まもなく八甲田は長い冬の季節を迎える。冬の樹氷、春の新緑、夏の高原植物――四季折々の自然は、訪れる者を魅了してやまない。

八甲田ロープウェーは、全長(傾斜長)2460メートル、高低差650メートル、所要時間10分。営業は9時〜16時20分(10月は平日8時30分〜16時30分、土・日曜と祝日は8時15分〜、11月中旬から2月は〜15時40分)、整備点検日、荒天時休。料金は片道1550円、往復2500円(山麓駅―山頂公園駅)。交通は奥羽線青森駅からバス55分、ロープウェー駅前下車すぐ、東北道青森中央ICから20キロ。電話は017・738・0343。