ドイツ在住作家の川口マーン惠美氏は、日本の弁当文化、特に幼稚園が求める「栄養バランスと彩りの美しい手作り弁当」に疑問を呈する。ある私立幼稚園の保護者向けお便りに詳細な指示が書かれていたといい、「片手に収まる弁当箱をあの仕様にするには、母親は何時に起きればいいのか」と憤る。
ドイツのランチボックスは「調理時間ゼロ」
ドイツでは学校に持参するランチボックスに調理を加えないのが一般的。パンやチーズ、ハム、野菜スティックなど、そのまま詰めるだけだ。夕食も同様で、「夜にお料理するなんて信じられない」という感覚があるという。
「完璧」より「ストレスフリー」
川口氏は子育て中の自身の方針として、「母親は手を抜けるところは極力抜くべき」と主張。家が散らかっていても、弁当の彩りが単調でも、皆が笑顔でいられることの方が大切だと述べている。
日本のデパ地下は「パラダイス」
一方で、日本のデパ地下の弁当は「芸術作品」と絶賛。ドイツ人が初めて訪れた時の衝撃は大きく、「地上の、いや、地下のパラダイス」と表現する。ただ、日常の母親の負担を考えると、あのような完璧さは求められるべきではないと訴えている。



