千葉商科大(市川市国府台)は今年度、学生に朝食を無料で提供する「0円朝食」を実施している。水曜は学生が経営する「学生ベンチャー食堂」3店舗が担当する。物価高の中、学生同士で助け合うことで、交流の輪も広がっている。
試行を経て本格実施
同大は昨年11月10~21日の平日、キッチンカーで0円朝食を試行。延べ2960人の学生が利用した。「1限目の授業開始前に無料または安価な朝食が配布されていたら、利用したい・少し早めに登校しても良いと思いますか?」というアンケートに、88人中87人が「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」と答えた。
このため、学生自治会と費用を負担することで、授業がある平日に0円朝食を実施することを決めた。新入生が通い始める4、5月はキッチンカー3台で1食650円相当の朝食を1日200食提供した。6月は水曜を除く平日にキッチンカー2台で100食を用意した。水曜は学生ベンチャー食堂3店舗が計100食出し、春学期末の7月22日まで続けた。
学生の声
6月17日午前8時前、学生ベンチャー食堂入り口前。行列先頭の男子学生(21)は「1限目の授業はないが、朝食を食べて卒論を進めようと並んだ」と話した。うどんを食べていた女子学生(19)は「食費がかかり、1限目がある火、水、木曜は0円朝食を食べて授業を受けている。本当に続けてほしい」と語った。
学生ベンチャー食堂「兎なり」を経営する男子学生(22)は将来スコーンの店を経営するのが夢。この日の0円朝食用に90個焼き、「食べてくれる人がいるだけでありがたい」と話した。営業がない時は、自身もキッチンカーのパンケーキなど0円朝食を利用している。
今後の予定
同大広報グループの担当者は「0円だから友達を誘って食事しやすい。知らない者同士も顔なじみになり、会話が生まれる」と話す。0円朝食は来年1月29日まで続ける予定で、敬遠しがちだった1限目を秋学期に履修しようと考えるようになった学生もいるという。



