脳科学者の黒川伊保子先生が、脳の成長ステージに合わせた親子の関わり方を解説する連載から、8歳の子どもの突然の登校しぶりへの対応法を紹介する。
8歳の沈黙の反抗期
8歳は、親への信頼が揺らぐ「沈黙の反抗期」にあたる。働く母親が少数派だった時代、多くの母親がこの時期を経験してきた。先輩ママから口伝てで教わったのは、「8歳になると、なぜか学校に行きたがらなくなることがある。そんなときは、潔く仕事を休むことよ。仕事より、あなたが大事だと具体的に態度で示さなきゃ」というものだった。
黒川先生の実践
黒川先生は、息子にその日がやってきたとき、自分のスケジュール帳を広げた。仕事の予定が入っていないページを開け、「ママに家に居てもらいたい日に丸をつけて。私はあなたを優先する。ママは仕事も好きだけど、それよりもっとあなたが好きだから」と伝えた。見開き1週間のすべての日に、息子は必死で丸をつけた。その週は実際に子どもと一緒に過ごし、この1回で「沈黙の反抗期」は終了した。
愛情を態度で示すことの重要性を強調している。本稿は『プレジデントFamily2026春号』の一部を再編集したもの。



